研究課題/領域番号 |
23K01539
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
武田 寛 北九州市立大学, 大学院マネジメント研究科, 教授 (70405546)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アメーバ経営 / 企業のライフサイクル / 持続可能成長率 / 投資行動 / 財務政策 / 経営理念 |
研究開始時の研究の概要 |
研究計画:アメーバ経営における企業のライフサイクルと企業活動(投資行動と財務政策と経営理念)の関係を研究することで、アメーバ経営の特質を総合的に明らかにし、企業の持続的成長を実現するための新たな知見を得る。研究方法:データ収集、インタビュー、量的・質的分析、論文執筆、学会発表 Ⅰ. 企業のライフサイクルと投資行動(事業投資やM&A)(R5) Ⅱ. 企業のライフサイクルと財務政策(資金調達やペイアウト)(R5~R6) Ⅲ. 企業のライフサイクルと経営理念と投資行動(事業投資やM&A) (R5~R7) Ⅳ. 企業のライフサイクルと経営理念と財務政策(資金調達やペイアウト)(R5~R8)など。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、アメーバ経営における企業のライフサイクルと企業活動の研究を行い、企業の持続可能成長率に関する論文を執筆した。持続可能成長率は、企業が追加的な株式発行をしないで、かつ、財務レバレッジを維持する場合の最大の成長率である。論文「企業の持続可能成長率を巡る理論と実践」では、以下の成果を得た。第一に、持続可能成長率を巡る理論として、持続可能成長率と財務比率との関係、持続可能成長率と売上高成長率との関係と企業の財務行動、持続可能成長率とキャッシュフローとの関係について整理した。この中で、持続可能成長率と営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローとの関係については、企業のライフサイクルにおける知見が応用できる。第二に、事例研究として、アメーバ経営を実践している京セラ株式会社の経営について、持続可能成長率を中心に分析と考察を行った。 このように、アメーバ経営における企業のライフサイクルと企業活動について、持続可能成長率の観点から分析したことは、独自の視点による分析であり、意義がある。また、この方法は、アメーバ経営における企業のライフサイクルと企業活動にとどまらず、他の企業の分析にも応用できる点は重要である。この方法によって、今後、持続可能成長率の視点から、アメーバ経営をしている企業と、アメーバ経営をしていない企業とを比較することによって、アメーバ経営の本質を追究できる可能性があるので、大きな意義がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度は、アメーバ経営における企業のライフサイクルと企業活動の研究を行い、論文「企業の持続可能成長率を巡る理論と実践」を公表した。この論文によって、アメーバ経営における企業のライフサイクルと企業活動について、持続可能成長率の観点から分析することができた。別言すると、京セラ株式会社における、企業のライフサイクルと財務政策と経営理念の関係について分析することができた。 以上の進捗状況から区分(2)とした。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、「企業のライフサイクルと投資行動」と、「企業のライフサイクルと財務政策」の研究を中心に行う。特に、企業のライフサイクルと、投資行動や財務政策の具体的な内容との関係を明らかにする。また投資行動や財務政策と、経営理念との相互関係についても分析を深めることとしたい。
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