研究課題
基盤研究(C)
伝統工芸を取り巻く環境は厳しい状況にあり、特に日本の伝統工芸の多くを占める小規模産地・事業者の存続は難しさが増していると言われる。しかし、一部には職人自らが海外展開を担い、複数職人による伝統的技法の復活や原材料生産への着手などを通して、規模の拡大を目指すのではない独自の形で存続を実現させる動きが見られる。本研究は、分業構造がなくなりつつあるような小規模産地・事業者の職人活動に着目し、複数産地でのフィールドワークを通して、産地・事業者の存続を可能にする職人活動の変容と職人の成長を促す要因を明らかにする。