研究課題/領域番号 |
23K01574
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 大阪経済大学 |
研究代表者 |
梅村 仁 大阪経済大学, 経済学部, 教授 (20611354)
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研究分担者 |
長谷川 英伸 玉川大学, 経営学部, 教授 (20632912)
瓶内 栄作 芸術文化観光専門職大学, 芸術文化・観光学部, 講師 (80913988)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 地域ブランド / 地場産業 / 鞄産業 / 事業承継 / 若手経営者 / 産地システム / レジリエンス / 中小企業支援 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、厳しい状況が続く産地産業であるが、地域ブランドの向上に取り組むことにより、スムーズな事業継承や海外への販路開拓、外部からの職人志望者も増加する産地も現れてきた。本研究では、兵庫県豊岡市の鞄産業を対象に、地域ブランド向上が与える産地の分業システムへの影響とそれらによる持続的成長に向けた中小企業の変容について実証研究からその姿を明らかにし、産地の持つレジリエンス機能の存在について示す。
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研究実績の概要 |
本年度は、豊岡鞄産業の現状把握に注力した。自治体へのヒアリング、個別の企業訪問、消費者アンケートを実施し、その整理と分析に努めた。具体的には、自治体と産業界が一体となって取り組む地域ブランドの向上については、一定の効果はあるものと考えている。その要因として、地域団体商標の取得や産地外のブランドショップの影響が大きいと推測している。主な分析結果として、第一に、豊岡鞄産業が存立する兵庫県北部の地域団体商標の認知度についてであるが、「但馬牛」を筆頭に第4位として「豊岡鞄」であった。また、商標については、高齢ほど認知度が高くなっている。第二に、豊岡鞄の名称・商品の認知度は約20%であった。この認知度検討の基盤となる産地での事実の補足や分析が足りていないところがあることから、引き続き産地でのヒアリング、資料収集、分析を行う必要がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
企業ヒアリングの件数が伸び悩んでいる。その理由として、若干ではあるが、まだパンデミックの影響を感じているところである。2024年度は、精力的に企業ヒアリングに取り組みたい。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度以降は、本年度で得たデータをもとに、企業および自治体、経営者団体とディスカッションし、地域ブランド向上に向けた政策的インプリケーションについて分析を行いたい。また、産地のレジリエンス機能に関する調査にも取り組むため、豊岡鞄産業の若手経営者(4代目、5代目)とのセッションも企画予定である。
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