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旧技術ユーザーの組織的な環境適応プロセス

研究課題

研究課題/領域番号 23K01577
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分07080:経営学関連
研究機関駒澤大学

研究代表者

大田 康博  駒澤大学, 経営学部, 教授 (90299321)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
キーワードテキスタイル産業 / 技術 / 伝統工芸 / 中小企業 / 刷り込み / 手工業 / 繊維産業 / 持続可能性
研究開始時の研究の概要

本研究は、日本の近代的経済発展を牽引し、少なからぬ国・地域で今なお重要な位置を占めているテキスタイル産業を対象に、刷り込み現象の事例研究を行う。特に以下の3つの点の解明に注力する。
まず、技術および旧技術の定義づけをした上で、研究目的にふさわしい旧技術の分類を行う。次に、既存の旧技術ユーザーがどのようにして環境に適応したのか、それが組織論のどのような理論的問題と関わっているのかを明確にする。最後に、事例研究での発見事実を吟味し、刷り込みの理論構築に貢献したい。

研究実績の概要

本研究では、主にテキスタイル産業を事例に、旧技術ユーザーの存続・発展の可能性を検討しようとするものである。今年度は、研究期間の初年度に該当するため、関連研究史(繊維・衣服産業史、組織論、技術論、中小企業論など)の検討を行いながら、旧技術ユーザーや旧技術ユーザーが活動する地域でのフィールドワークやインタビューを徐々に開始した。その対象は、例えば、山梨、京都、福岡、東京などのテキスタイル関係者・地域であった。
その中間的な成果の一部は、日本繊維製品消費科学会第3回サステナブルファッション研究委員会企画講演会における招待講演(2024年3月14日。共立女子大学にて)として発表している。論題は「小さな「作り手」と創る持続可能な社会-テキスタイルとファッションを身近なものにする-」であった。このほか、テキスタイル企業のネットワーキングに関するアクションリサーチ的な研究成果として、「地域を越えた実践者のコミュニティを創るーメンバーの学習と協働を刺激する『テキスタイル産地ネットワーク』ー」を中小企業研究センター年報(2023年度)に発表した。
実績として公表されたものではないが、2024年6月12日には繊維学会年次大会・研究発表会(会場:タワーホール船掘)で招待講演を行い、研究成果の一部を披露する機会を頂くことになっている(論題: 「衣生活の持続可能性と中小テキスタイル企業ー業態・業種・地域を超える取り組みは何を意味しているのかー」)。また、国際学会(European Group for Organization Studies)での発表を申し込み、アクセプトされた。これは、福岡県の久留米絣織元に関する事例研究であり、7月にミラノ・ビコッカ大学で開催される学会で発表される予定である。2023年度には、こうした研究実績のための準備を進めることができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究史の整理、フィールドワークやインタビューを進めつつ、国際学会での発表準備ができ、応募した学会での発表が認められたため。

今後の研究の推進方策

今後は、関連研究史の整理、フィールドワークやインタビューを進めながら、研究成果の論文等での発表を準備したい。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)

  • [雑誌論文] 地域を越えた実践者のコミュニティを創るーメンバーの学習と協働を刺激する「テキスタイル産地ネットワーク」ー2023

    • 著者名/発表者名
      大田康博
    • 雑誌名

      公益社団法人中小企業研究センター年報

      巻: 2023 ページ: 16-26

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 小さな「作り手」と創る持続可能な社会-テキスタイルとファッションを身近なものにする-2024

    • 著者名/発表者名
      大田康博
    • 学会等名
      日本繊維消費科学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 衣生活の持続可能性と中小テキスタイル企業 ー業態・業種・地域を超える取り組みは何を意味しているのかー2024

    • 著者名/発表者名
      大田康博
    • 学会等名
      繊維学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] Imprinting process of a multigenerational small firm with old technology: Craft-based entrepreneurship in the Japanese traditional textile industry2024

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro OTA
    • 学会等名
      European Group for Organization Studies
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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