研究課題/領域番号 |
23K01578
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
朴 英元 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 教授 (90526485)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | デジタルトランスフォーメーション / ものづくり現場の組織能力 / グローバルベンチマーキング / DX / ものと情報の流れ図 / 組織能力 / 国際比較調査 / 日本企業の海外拠点 |
研究開始時の研究の概要 |
ものづくり現場に蓄積されている組織能力の差異があることを明らかにするために、「ものと情報の流れ図」に基づく組織能力の測定を通してDX活用と組織能力との適合関係を明らかにする研究である。具体的に、日本国内拠点を分析し、それと比較するために、米国・イギリス・ドイツにおける日本企業の海外拠点、さらに米国・イギリス・ドイツのものづくり企業に対して、ものと情報の流れ図により組織能力を測定し、日本企業と海外企業とのDX活用の違いを比較分析する研究である。
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研究実績の概要 |
本研究は、DX(デジタルトランスフォーメーション)技術活用の国家間の違いを突き止めるために、ものと情報の流れ図を活用し、定量的に組織能力を測定し、ものづくり現場の組織能力とDX技術との適合性を明らかにすることである。具体的に、ものづくりの能力構築・発揮の主体である「事業所(現場)」を分析の立脚点としつつ、日本国内と比較するために、米国・イギリス・ドイツにおける日本企業の海外拠点、さらに米国・イギリス・ドイツのものづくり企業に対して、ものと情報の流れ図により組織能力を測定し、日本企業と海外企業とのDX活用の違いを比較分析することで、グローバルベンチマーキングを実施する。本研究プロジェクトは、実務家(回答企業)と研究者のwin-win関係を活用した、アクション・リサーチ的な特徴を有する、ものづくり組織能力測定・構築の方法論を独創的に提示する研究である。 そのため、本研究では、IoT などの新しいDX技術を導入する際に、演繹法(deduction)、帰納法(induction)、アブダクション(abduction)の推論方法の観点から、日本企業と欧米企業の活用戦略の違いを明らかにする 研究1年目は、主たるベンチマーキング地域である米国の中部地域(主にデトロイト中心)、東海岸地域(ニューヨーク、ニュージャージー)を対象に日本企業の現地子会社と現地企業を訪問し、フィールド調査およびインタビューを実施した。 具体的な研究成果は、研究論文と査読付き論文2本(そのうち、SSCI英文ジャーナル1本)を出版した。また、国際学会報告4回、国内学会報告4回を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究課題の進捗状況は、おおむね順調に進展している。なぜなら、1年目の研究計画を実施するために、計画したとおりに、アメリカとドイツの共同研究者と打ち合わせを実施しただけではなく、フィールド調査を実施するためにアメリカ調査を実施したからである。
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今後の研究の推進方策 |
研究2年目は、米国のボストンとオハイオ地域などを対象に海外研究協力者(Harvard Business SchoolのStefan Thomke教授とWilly Shih教授、Michigan State UniversityのTobias Schoenherr教授、Toledo UniversityのPaul Hong教授)と連携して日本企業の現地子会社と現地企業を訪問し、フィールド調査およびインタビューを実施する。
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