研究課題
基盤研究(C)
本研究は、生物の知覚・行動・学習を統一的に説明する能動的推論をもとに、概念の変化のメカニズムと変化に向けた介入方法を解明することを目的とする。そのために、概念の変化を再現するシミュレーションモデルを構築し、反実仮想分析を通じて概念の変化への有効な介入策を考案する。そして、その介入策の有効性を人を対象とした実験で検証する。本研究によって、イノベーションにおける新技術の採用、創造性における新規視点獲得、組織マネジメントにおけるアイデンティティ変化など、概念の変化に関わる諸理論を能動的推論の観点から統合的に説明し、現象の説明と制御を行う方法論を提示することが期待できる。