研究課題
基盤研究(C)
先進国の企業および研究機関との戦略的提携を通じたイノベーションを推進することで、インド製薬企業は急速に成長を遂げている。インド製薬企業のグローバル市場での成長は、外部提携を積極的に活用し、自国の劣位を克服し、世界規模で価値創造を行い、競争優位を構築する戦略によるところが大きい。これは、自国の優位性のみに立脚した戦略をとらず、世界規模で競争優位を確立する「メタナショナル経営」戦略に合致する特徴である。本研究はインド製薬企業を事例として、新興国企業のメタナショナル経営の実態を明らかにし、メタナショナル経営が新興国企業にとって有効な国際経営戦略であるのかどうかを検証する。