研究課題/領域番号 |
23K01616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
山崎 京子 立教大学, ビジネスデザイン研究科, 特任教授 (90783382)
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研究分担者 |
北村 雅昭 大手前大学, 経営学部, 教授 (50830759)
碇 邦生 九州大学, 経済学研究院, 講師 (80818782)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | サスティナブル・キャリア / 日本型雇用システム / ミドル・シニア期 / キャリア・トランジション / プロアクティブ・キャリア行動 / 持続可能なキャリア / 役職定年・定年退職 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、日本的雇用システムにおける役職定年や定年退職が近づいた50代のキャリア認知とその課題を探索的に明らかにする。 雇用環境が変化するなかで、日本型雇用システムにおけるキャリア後期の発達は既存のキャリア理論では説明ができない。よって本研究は「職業人生が延伸する時代における定年(役職定年を含む)前後のキャリア認知とそれへの影響要因は何か」を「問い」とする。
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研究実績の概要 |
人生100年時代といわれる雇用環境が変化するなかで、日本型雇用システムにおけるキャリア後期の発達は、既存の「教育、仕事、引退」の3ステージのリニアモデルによるキャリア理論では説明ができない。そこで、本研究ではサスティナブル・キャリア(De Vos & Van der Heijden, 2015)の概念に依拠しながら、定年前後のキャリア認知の探索、認知への影響要因を探ることをとおして、能動的なキャリア行動につながるプロセスを明確にすることを目的としている。研究初年度である令和5年度では、日本型雇用システムにおける50代後半のキャリア認知を質的研究方法によって半構造化インタビューを実施することを計画した。実績として、研究協力を申し出てくれた日本を代表する大手製造業を研究対象として、定量調査(2023年7月6日~7月30日)を実施した。回収1541件の中から対象年齢55歳~59歳の722件を抽出し、その中から「インタビューに協力できる」と回答した40名に依頼文を送り、最終的に15名に対して半構造化インタビューをオンラインで実施した(1件のみ対面)。インタビュー音声は逐語録としてすべてデータ化し、科研費で購入した定性データ分析ソフトであるMaxQDAによるグラウンデッド・セオリー・アプローチによる分析を行っている状況である。また、定量調査のデータも統計解析を行い、令和6年8月に実施されるキャリアデザイン学会全国大会での発表準備を進めているところである。なお、発表題目は以下のとおりである。 「日本型雇用システムにおける50代後半のサスティナブル・キャリア-トランジション前のキャリア認知の探索的研究ー」「50代後半の従業員の定年後の自己像の明確化に影響を及ぼす、自己のキャリア認識と過去の職業経験の考察」
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
令和5年度中に予定通りインタビュー調査は完了したが、対象人数は当初の予定の半数となった。 その一方で、当初の計画では想定していなかった大量の定量データが収集できたため、定性研究と定量研究の双方を同時並行で実施することが可能となった。 これらの研究成果の発表先として、令和6年8月のキャリアデザイン学会大会申込が完了している。
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今後の研究の推進方策 |
令和6年度は、令和5年度に収集したデータに基づく研究発表の場として、8月実施の学会大会と翌年1月締切の査読論文への投稿を計画している。 これらと同時並行で、50代後半のキャリア認知の自己理解を促す尺度を開発するための定量的研究を開始する。 令和7年にはこれらのツールを用いたキャリアワークショップのプログラムを開発し、パイロット実施を通して研修の効果測定を行う計画である。
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