研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、米国における日本食の脱エスニック化というグローバル・マーケティング現象を文化社会学の観点から明らかにすることである。主要な問いは、(1)「かつて馴染みがなかった日本食が米国消費者に受容されるために、どのようなマーケティング努力が行われてきたのか?」と(2)「米国において、日本食と他の外国料理の境界はどのように変化してきたのか?」の2点である。本研究は、文化社会学の理論枠組みを外国文化製品の世界的な広がりに適用することを目指す。調査方法としては、①業界関係者へのインタビューと、②料理書やレストランのメニューなどの歴史資料の収集の2つの方法を組み合わせた混合アプローチを採用する。