研究課題
基盤研究(C)
従来、日本の国レベルのコーポレート・ガバナンスは多様な利害関係者を重視するステークホルダー型であったが、米英のように株主をより重視する株主型へと向かって変化してきている。会計学ではこの国レベルのコーポレート・ガバナンスが利益の質(性質)に影響を及ぼす要因として議論されてきた。また、各利害関係者が望む利益の質はかならずしも一致するとは限らない。このような学術的・社会的背景の下、本研究では、それぞれの時代の利害関係者(銀行、従業員、取引先、外国人株主)が利益の質(利益平準化や保守主義、利益調整など)にどのような影響を与えてきたのかを検討する。