研究課題
基盤研究(C)
本研究では、固定費と変動費といったコスト構造が、日本企業のペイアウト政策にどのような影響を与えているのかを実証的に解明することである。具体的には、コスト構造尺度を説明変数、増配企業を識別するダミー変数等を被説明変数とする回帰モデルを推定する。米国とは異なり、配当について収益性シグナリング仮説が成立する日本では、コスト構造尺度の係数がプラスに推定されることが予想される。本研究は、コスト構造という新たな視点から、日本企業のペイアウト政策の決定要因を実証的に解明するものである。