研究課題
基盤研究(C)
本研究は,オペレーティング・リース取引(OL取引)のオンバランス化の経済的帰結を明らかにする。具体的には,国際会計基準を採用する企業を処置群,そして,日本基準を採用する企業を対照群とし,リース会計基準(IFRS第16号)の変更前後を比較する差分の差分(DID)法を用いて,①市場参加者の意思決定に及ぼす影響,②経営者の行動に及ぼす影響,③監査人の行動に及ぼす影響の3点について実証分析を行う。本研究は,OL取引のオンバランス化の経済的帰結について証拠を示し,国内外の会計基準設定に対して重要な示唆を提供することが期待される。