研究課題
基盤研究(C)
本研究では、わが国の内部統制報告制度の制度変更によっていかなる効果又は影響がみられるのかを明らかにしたい。同制度は、大規模企業にとっては法対応以上の有用性がないとされ、中小規模企業にとっては今なおコスト負担が重いと言われている。また、監査人側からは内部統制の評価範囲を拡大することや、監査人による内部統制の直接評価(ダイレクト・レポーティング)の導入を求める声が強い。本研究では、これらの問題点について改めて現状を検証するとともに、制度変更によってそれらがどの程度解消されたのかという点から効果の測定、並びに当事者の認識の変化を分析することを計画している。