研究課題
基盤研究(C)
各国で自治体が果たすべき役割は多様で異なり共通ではない。ゆえに規範的・一般的な指導原則や内容要素の理論研究だけでは不十分であり、各国の行財政の実情に合致した研究が不可欠となる。本研究は「統合報告書は、組織内部における管理会計の変容の結果であり、関連するディスクロージャーは、統合思考を持つ組織の内部において徐々に制度化したプロセスの最終段階として認識すべきものである」という認識のもとで、統合報告を統合思考による組織変革プロセスと捉え、わが国地方自治体に固有の統合報告の枠組みを解明し(記述による規範研究)、その枠組みが実務実践でどのように適用可能かを実験的に検証する(実験による実証研究)。