• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

日記からみるアジア・太平洋戦争下の感情変容に関する計量社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K01741
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08010:社会学関連
研究機関関西学院大学

研究代表者

渡邊 勉  関西学院大学, 社会学部, 教授 (30261564)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2026年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
キーワード日記 / アジア・太平洋戦争 / 感情史
研究開始時の研究の概要

本研究では、戦時期の日記をテキストデータ化し、そのデータを計量的方法によって分析することで、戦時期に生きた人々の生活および感情の共通性と多様性を明らかにする。具体的に分析の目的は、①戦時期の人々の生活の特徴と類型化、②戦時期の人々の感情および意識の特徴の解明と類型化、③生活や感情、意識、さらに属性、社会状況との関係の分析、④①から③までの時系列的な変化の規定因の解明、である。

研究実績の概要

本年度は、3つの方向で研究を進めてきた。
第一に感情史、日記研究に関する先行研究を精査してきた。感情史研究については近年多くの研究がおこなわれてきており、『現代思想』2023年12月号でも特集が組まれており、こうした最新の研究を収集し、その知見や課題について検討してきた。感情史研究をどのようにして日記の計量分析へと接合していけばいいかを検討してきた。感情が歴史研究において重要な要素であることは理解できるが、どのようにして具体的な分析へとつなげていくのかについてはさらに検討していく余地がある。
第二に、日記のデータ化である。すでにテキスト化された日記は300以上はあるが、十分に内容を精査していない。日記の中には後から追加して書かれている部分や補足された部分、さらに解説なども含まれており、それらを除いていく作業が必要である。また分析できる形式にもなっていない。そのため分析はまだ始められていない。一つ一つの日記について、データ分析が可能な形へと整形する作業をおこなってきた。ただこれはまだ十分にすすめられておらず、来年度以降も引き続きおこなっていく必要がある。
第三に、戦時期の人々の生活について、他の社会調査データによる分析をおこなった。特に戦災といった戦時期の出来事の影響について分析をおこなってきた。戦時期における一般庶民の生活を知るための手段として、社会調査データの回顧データを利用した。京浜工業地帯調査などいくつかの調査データを通じて、戦前、戦中、戦後期の庶民のライフコースの特徴を分析してきた。戦争特に戦災の影響について検討してきた。戦争が人々のライフコースにどのような影響を与えているのかを概観してきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

データ作成が十分に進んでいない。当初予想していたよりも、データ化そのものに時間がかかっていることが最大の要因である。

今後の研究の推進方策

データ化をさらに進めるために、第一にアルバイト等を増やす、第二に効率化の方法について探っていく。
またデータ分析の方法と感情史、戦争史などの接合の方法についても、さらに具体的に検討していく。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 計量社会学による歴史研究の可能性2023

    • 著者名/発表者名
      渡邊勉
    • 学会等名
      数理社会学会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 招待講演
  • [図書] 引揚エリートと戦後沖縄の再編2024

    • 著者名/発表者名
      野入直美、渡邊勉、飯島真里子、菅野敦志、松田良孝、八尾祥平、中村春菜、佐藤量、蘭信三
    • 総ページ数
      388
    • 出版者
      不二出版
    • ISBN
      9784835085340
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi