研究課題/領域番号 |
23K01793
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
齋藤 圭介 岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (60761559)
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研究分担者 |
菅野 摂子 埼玉大学, その他部局等, 准教授 (60647254)
巽 真理子 大阪公立大学, 研究推進機構, 客員准教授 (00781650)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 予期しない妊娠 / 妊娠先行型結婚 / できちゃった結婚 / 射精責任 / 生殖 / 男性性 / 避妊 / 育児 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の概要は、男性の生殖経験を等閑視してきた既存の生殖論を更新し、男性の父親になることの経験についての意識と実態を、予期しない妊娠を経験した男性の語りから記述することだといえる。 予期しない妊娠を経て、父親になることを選びとる男性もいれば、父親になることを拒む男性もいるだろうが、予期しない妊娠が、男性のその後のライフコースにどのような影響を与えているのかはいまだよく知られていない。本研究の知見から、生殖をめぐる男性側の意識と実態について明らかにすることのみならず、日本社会のジェンダー規範の構造的特徴を析出できることが期待できる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、予期しない妊娠を経験した男性を対象に、男性の生殖に関する意識と実態を実証的に明らかにすることである。男性のなかには、パートナーである女性の予期せぬ妊娠がわかり、父親になることを十分な時間的余裕もないなかで求められ、その後の将来に迷いや逡巡を経験する人たちがいる。彼らは予期しない妊娠を経験した男性といえる。男女の身体的差異がもっとも顕在化する生殖について、男性の意識や実態を明らかにする作業は男女平等な社会を構想するさいに必須の作業にもかかわらず、これまで学問的考察の対象としては考えられてこなかった。生殖はもっぱら女性の問題としてのみ議論されてきたが、現在、生殖補助医療技術の展開・普及もあり、生殖の当事者を女性のみだと考えることの矛盾や困難が明らかになりつつある。そのため、男性の生殖経験を学問的考察の対象とすることへの機運が高まっている。そこで本研究は先行研究が抱える〈生殖論における男性の不在〉という課題を克服するために、男性を生殖の当事者として改めて措定し、予期しない妊娠を経験した男性当事者へのインタビュー調査をもとに、彼らの生殖経験の実態を実証的に明らかにすることを目指す。 2023年度は本研究プロジェクト1年目であり、1年間をとおして同テーマを扱っている先行研究の徹底的なサーベイと、インタビュー調査実施にあたり質問項目案の作成に注力をした。同時に、調査をはじめるために所属大学の岡山大学の倫理審査提出書類の作成・提出までを行った。また対象者の選定の方針を科研メンバーで検討をし、複数の方針の構築に着手した。また、その過程で、研究会を行い、科研メンバーで情報の共有を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
所属大学での倫理審査の許可を得るまでに想定よりも時間がかかったが、質問項目案の検討や対象者の選定の方針など、確実に進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は倫理審査の承認が得られているので、パイロット調査を6月までに終えて、本調査を夏から実施する予定である。2024年度中にインタビュー調査の大部分を修了させる見込みである。
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