日本に暮らす外国人が急増する現在、日本社会は、移民の社会統合(移民が日本社会で不自由なく暮らせる)ためにどのような役割を果たせるのかを検討する。特に、1980年代以降長らく外国人支援をけん引してきた市民の役割について中心的に考察することがこの研究の概要である。特にその焦点は、外国人支援の担い手の多くが女性だったこともあり、女性運動や労働運動、日本の女性が直面するジェンダー構造などという視点にあてる。現在の移民に対しての役割を、過去40年の外国人支援活動を振り返り、現代史的に考え直すことが本研究の概要である。
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