| 研究課題/領域番号 |
23K01807
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| 研究種目 |
基盤研究(C)
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| 配分区分 | 基金 |
| 応募区分 | 一般 |
| 審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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| 研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
酒井 千絵 関西大学, 社会学部, 教授 (30510680)
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| 研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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| 研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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| 配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2026年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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| キーワード | 国際移動 / 博物館 / 移民 / 多文化 / 文化表象 / エスニシティ / 公共教育 / 文化 / ナショナリズム |
| 研究開始時の研究の概要 |
本研究では、1990年代以降、移民の生活やホスト社会への社会統合、あるいは自国から国外へ移住していった人々について考える博物館の開館が相次いだ欧米諸国と、相対的に均質イメージの強かった日本で近年注目されている移民の博物館を比較する。博物館の展示や、場を活用した教育や文化活動を通じ、移民をはじめ多様な文化的背景を持つ人々が作り出す拠点として、博物館が持つ可能性と課題を検討する。
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| 研究実績の概要 |
本年度の研究実績は以下の4点である。 1) ヨーロッパの移民博物館を訪問した。ケルンの移民博物館は、30年前にトルコ人移民の歴史を当事者が収集するプロジェクトに始まり、現在は政府からの補助も受けて、2027年には独立した建物でのオープンを目指している。ブリュッセルの移民博物館は、移民としてブリュッセルにやってきた人々への支援を行ってきた非政府組織が、活動の50周年を記念して博物館をオープンしたもので、多様な移民の歴史を柔軟に展示している。またアントウェルペンの博物館は、ヨーロッパからアメリカに多くの人が移民した港の施設を利用し、移民送出地域としてのヨーロッパの歴史を描き出しながら、現在ヨーロッパに移住する移民への理解や共感を想起させようとしている。一部の博物館(ケルンの移民資料博物館、ブリュッセルの移民博物館)では、研究者とコンタクトを取り、博物館の概要や日本との共通点・相違点について、意見交換を行うことができた。 2) ブリュッセルの移民博物館が中心となって行っている移民博物館のネットワークに参加し、2025年3月にはオンラインで意見交換を行った。 3) 日本における移民博物館の可能性を、京都、大阪、神戸の在日コリアン博物館を訪問し、検討した。特に神戸に2024年度オープンした「神戸在日コリアンことばとくらしの博物館」設立のための準備や会議に参加させてもらい、地域史と移民史の交差、所蔵資料の展示、フィールドワークの実施方法などについて、博物館関係者の意見や実践を知り、理解を深めた。 4) 訪問した移民博物館の概要を、Webサイトにまとめ、公表した。
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| 現在までの達成度 |
現在までの達成度
2: おおむね順調に進展している
理由
2024年度はデータの収集と、各地域の移民博物館とのコンタクトを取ることが中心となり、研究結果を論文や学会報告のかたちで公表していくにはいたらなかったが、研究機関の折り返しとしては、順調な進行状態といえる。移民博物館は、その地域に固有の移民史を展示する施設だが、他の地域の移民博物館と対比することで、共有する歴史や課題をあきらかにすることができる。昨年度の移民博物館への訪問で、それぞれの博物館が他国・他地域の博物館とネットワークを積極的につくっていこうとしており、既につくられたネットワークに参加しながら、他の移民博物館とも関わりを気づくことができた。また、神戸でオープンした博物館の準備に参加させてもらうことで、多様な専門分野や経験を持つ人々が協力して展示を完成させる過程を観察することができた。
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| 今後の研究の推進方策 |
今年度は、博物館関係者や研究者との関わりを深め,広げながら、研究成果を公表していく道筋を探っていく予定である。まず2025年度夏に行われる国際社会学会(ISA)で、移民博物館の経験を共有し、可能性を探究するセッションを持ち、日本、スペイン、ベルギー、イタリアなどの参加者の報告が含まれる予定である。また、移民博物館が直面する課題や地域社会へのインパクトについて、論文を執筆し、発表する予定である。国内では、日本にある移民博物館が開催するイベントに参加し、博物館が地域に研究成果や歴史をどのように提示しているのかを明らかにし、論文として完成させる予定である。
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