研究課題/領域番号 |
23K01827
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
相澤 育郎 立正大学, 法学部, 専任講師 (90715393)
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研究分担者 |
木下 大生 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (20559140)
大塚 英理子 愛知教育大学, 教育学部, 講師 (20761315)
森久 智江 立命館大学, 法学部, 教授 (40507969)
相良 翔 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 准教授 (40736469)
金子 毅司 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (60907806)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 司法と福祉 / ソーシャルワーカー / 犯罪者処遇 / 福祉専門官 / 特別調整 / 司法と福祉の連携 / 社会福祉士の倫理 |
研究開始時の研究の概要 |
2000年代に入り「司法と福祉の連携」が注目されたことで、刑事施設への社会福祉士等の配置が進んだ。しかし、刑務所の中のソーシャルワークには、業務範囲の不明確性、職務上の葛藤・二重忠誠、専門職としての倫理綱領の不在といった課題がある。本研究では刑事施設における社会福祉士等は、対人援助職としてどのような役割を担い、そしてどのような倫理綱領のもとに業務を遂行すべきかを核心的な問いとし、これをインタビュー調査による調査研究と文献・海外調査による理論的・比較法的研究によって明らかにする。 そのうえで刑務所の中のソーシャルワークのための倫理綱領を策定し、これを社会福祉士等の教育へと応用する応用研究を行う。
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研究実績の概要 |
今年度は、研究の初年度として文献調査とインタビュー調査の準備に当てることを予定していた。研究代表者において、関連書籍の購入を行い、分担者も必要な分の書籍等を購入し、研究遂行に役立てた。また、司法福祉学会、犯罪社会学会等に参加し、最近の議論状況をフォローアップした。あわせて、以下のとおり研究会を実施した。 2023年6月9日全体ミーティング(オンライン):研究代表者、分担者、協力者全体で、問題関心の共有をあらためて行い、研究の方向性について議論した。 2023年8月18日研究会(オンライン):研究分担者および研究協力者から、それぞれ「矯正施設等におけるソーシャルワーカーの困難性に関する論文の検討」および「薬物資料者に対する多機関・多職種連携の課題」に関する報告を受け、全体で議論した。 2024年1月21日研究会(対面):現役の矯正施設のソーシャルワーカーおよび元福祉専門官を招聘し、矯正施設での実際の業務の様子と困難について報告を受け、全体で議論した。聞き取り調査の概要についても、全体でその方向性を議論した。 2024年2月7日施設参観:北陸地方の矯正施設に参観し、施設内処遇の様子を見学した。その後、矯正施設の職員と受刑者の現状や法改正後の施設内処遇の動向について議論した。 以上を通じて、本年度は、①近年の刑事施設におけるソーシャルワークをめぐる議論の動向、②実際に施設に勤務するソーシャルワーカーの実態と課題、③施設内処遇の実際について把握することができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定位通り、今年度、文献調査と聞き取り調査の準備を終えることができた。なお比較法的検討については不足しており、次年度補足して研究を進める予定である。
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今後の研究の推進方策 |
2年度目は、①引き続き文献調査による理論的検討と、②聞き取り調査を中心とした刑事施設におけるソーシャルワークの実態把握を予定している。特に②を実施するためには、研究方法論の確定と調査協力者の確保が必須となる。まずはこの点に着手し、準備ができしたい調査と分析を進める。
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