研究課題/領域番号 |
23K01832
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
作田 誠一郎 佛教大学, 社会学部, 教授 (10448277)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2026年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 少年非行 / 少年院 / 支援者観 / 立ち直り / 再非行 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、改正少年法が施行されるなか、非行少年の「立ち直り」が改めて問われる状況にある。近年注目される非行少年の就労支援や就学支援などの社会的支援は、再犯・再非行の抑止に大きく影響する。社会的支援を実施するためには、非行少年が支援(者)を受容することが不可欠であるが、そこには困難も生じ、非行少年が社会的支援を受け入れるまでにどのような意識の変容が必要なのかは明らかでない。 そこで本研究は、社会的支援(者)を受け入れる非行少年の対人意識を「支援者観」として捉え、少年院および出院後の更生保護施設の少年に対してインタビューを実施し、「支援者観」の形成と変容について明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、再犯・再非行の抑止として非行少年の社会的支援が大きく影響すると考え、その支援を受容するための要因(支援者観)を探ることが目的である。本年の研究実績としては、初年度であるために計画していた施設においてインタビュー調査の実施を中心に進めた。一方で、これまで継続している非行少年の立ち直りと犯罪・非行からの離脱に大きく影響する家族に注目して分析を進めた。少年院では、月に2回程度の面会があり、これまで家族と向きあっていなかった非行少年が、少年院の生活という物理的にも精神的にも距離をとる生活環境のもと、改めて家族について考える機会が得られる。 そこで、少年院に在院している少年にインタビュー調査を実施したところ、家族に対する意識の変容や特徴が認められた。その変容を少年自身の変容(自己評価)と家族の少年に対する変化(言動等)、プラスの変化(関係性や意識等)またはマイナスの変化(関係性や意識等)として4象限マトリックスで分類したところ、特に対象者が多かった第1象限(少年と家族がともに変化)においてマイナスからプラスの変化が認められた。しかし、少数ではあるが、再入院の少年において少年と家族がともに変化しない事例や悪化した関係性が入院後にも継続している事例が認められた。このような少年に対して、少年処遇のなかで法務教官や保護観察官等がどのように支援していくのかが、再犯・再非行においても重要であることを指摘した。また社会的支援を受容して犯罪や非行から離脱するためには、出院後の新たな生活に向けた家族との関係や家族観の再構築について、少年院の生活や法務教官との関わりを通じて考え、面会や手紙を通じて変化させることが端緒となることを指摘した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度は、感染症のリスクを抱えながら、その予防に配慮した調査を実施できた。しかし、一部の施設においては、対象者の承諾はとれたものの保護者の承諾が難航するケースも認められた。
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今後の研究の推進方策 |
今後も調査対象の施設とともに調査対象者の理解を得ながらインタビュー調査を継続する。保護者の同意に関しては、施設の担当者とともに保護者の面会等の機会を通じて調査に対する理解と協力を得ながら実施できるように努める。
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