研究課題
基盤研究(C)
近年、改正少年法が施行されるなか、非行少年の「立ち直り」が改めて問われる状況にある。近年注目される非行少年の就労支援や就学支援などの社会的支援は、再犯・再非行の抑止に大きく影響する。社会的支援を実施するためには、非行少年が支援(者)を受容することが不可欠であるが、そこには困難も生じ、非行少年が社会的支援を受け入れるまでにどのような意識の変容が必要なのかは明らかでない。そこで本研究は、社会的支援(者)を受け入れる非行少年の対人意識を「支援者観」として捉え、少年院および出院後の更生保護施設の少年に対してインタビューを実施し、「支援者観」の形成と変容について明らかにする。