研究課題/領域番号 |
23K01841
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
呑海 沙織 筑波大学, 図書館情報メディア系(副学長), 副学長 (60523173)
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研究分担者 |
武田 将季 筑波大学, 図書館情報メディア系, 助教 (20875108)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 図書館サービス / 図書館展示 / 認知症支援 / 認知症スティグマ低減 / 認知症コーナー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、認知症スティグマを低減することを目的として、認知症に関する知識獲得の場をデザインし、そのモデルを構築する。具体的には、「認知症施策推進大綱」において情報発信の役割が期待される図書館の認知症に関する資料の展示(認知症コーナー)のモデルを構築することを目的とする。誰もが利用することができ、全国的なネットワークを形成し、知識伝達において長い歴史をもつ図書館は、パブリックスティグマの低減に資するフィールドとして最適である。このモデルは、海外の図書館でも展開可能であり、特に急速に高齢化が進む韓国などのアジア諸国に貢献することができる。
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研究実績の概要 |
本研究「認知症スティグマ低減のための図書館展示モデルの構築」は、認知症スティグマを低減することを目的として、認知症に関する知識獲得の場をデザインするとともに、そのモデルを構築することである。なお本研究では、セルフスティグマではなく、パブリックスティグマ(認知症者やその家族以外の一般の人々が認知症者にもつ偏見や差別)に焦点をあてる。具体的には、図書館をフィールドとして、認知症に関する資料の展示モデルを構築する。図書館は、「認知症施策推進大綱」において情報発信の役割が期待されている。また、誰もが利用することができ、全国的なネットワークを形成し、知識伝達において長い歴史をもつ図書館は、パブリックスティグマの低減に資するフィールドとして最適である。 研究課題(1)は、図書館における認知症コーナーの実態の把握と課題の抽出、研究課題(2)は、図書館における認知症に関する展示モデルの構築、研究課題(3)は、図書館の認知症展示によるスティグマ低減の効果の検証である。 第1年度である2023年度においては、図書館における認知症に関連する情報の効果的な提供方法を検討することを目的として、認知症情報の探索と図書館による情報提供のニーズに関する質問紙調査を実施した。また、公立図書館と連携して時限的に認知症コーナーを設置し、当該サービスの利用者への質問紙調査を実施することによって当該サービスの課題抽出を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
認知症情報の探索と図書館による情報提供のニーズに関する質問紙調査を実施するとともに、公立図書館と連携して時限的に認知症コーナーを設置し、当該サービスの利用者への質問紙調査を実施することによって当該サービスの課題抽出を行うなど、おおむね順調に進展している。
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今後の研究の推進方策 |
認知症情報の探索と図書館による情報提供のニーズに関する質問紙調査の分析をおこなうとともに、サービス提供者への聞き取り調査等を実施することによって、認知症情報に関する展示の課題分析を行う。
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