研究課題/領域番号 |
23K01861
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
渡辺 崇史 日本福祉大学, 健康科学部, 教授 (30410765)
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研究分担者 |
浅石 裕司 日本福祉大学, 福祉経営学部, 助教 (10877062)
藤井 博之 長野大学, 社会福祉学部, 教授 (40756590)
保正 友子 日本福祉大学, 社会福祉学部, 教授 (80299859)
巖淵 守 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (80335710)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 支援技術サービス / アセスメント / チャットボット / 福祉用具 / 地域連携 |
研究開始時の研究の概要 |
障害がある人や高齢者に適合した支援機器を提供するためには,身体的,心理的,社会的要因等を考慮したアセスメントが必須である.しかしながら,ソーシャルディスタンスが求められる状況下では,直接対面によるアセスメントが十分にできないこと等が阻害要因となり,支援技術サービスの質の低下や,余儀なく中断されるという課題に直面している. 本研究では支援技術サービスの「アセスメント」ステップに活用可能な,対話型アセスメントツール「ATチャットボット」開発に取り組む.そして,継続的かつタイミングの良い支援技術サービスが展開できるように,ATチャットボットを活用した連携・協同型支援技術サービス実践モデルを提案する.
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研究実績の概要 |
1.シナリオ型ATチャットボットの開発着手 申請者の先行研究(継続的な支援技術サービスを行うための対話型アセスメントツール「ATチャットボット」の試作,ヒューマンインタフェースシンポジウム2022論文集,pp.334-337,2022)を基にして,シナリオ型ATチャットボットの開発に着手した.第一に,対話に必要なアセスメント項目を整理した.第二に,介護保険法や障害者総合支援法にて助成対象となる福祉用具の利用対象者の福祉用具入手や相談機関へのアクセスを支援するというシナリオデータを作成して,自然言語対話プラットフォーム(Google Dialogflow)に実装した.第3に,対象者の傷病名はシナリオ型ATチャットボットのシナリオ展開や情報提供する内容に影響を与えるため,医療職,福祉援助職,支援機器専門職等のそれぞれの立場から傷病名シソーラスを作成した.そしてそれらのシソーラスを統合して,専門用語ゆらぎ表現データベースを作成した.第4に,ATチャットボットが提供する情報として,ウェブサイト上に表形式やテキストデータとして公開されている情報を参照できるように,情報提供データベースを試作した.具体的には県単位または政令指定都市単位にて,福祉用具の相談や展示を行っている施設を相談機関一覧のデータベースを作成し,自然言語対話プラットフォームの参照データ先として実装した. 以上のような実践的究を通して,国内学会発表1件(LIFE2023 第22回日本生活支援工学会大会)として研究成果を発表することができた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
シナリオデータの基本構造やフロー作成,専門用語ゆらぎ表現データベースに組み入れる用語の抽出および作成に時間を要し,介護保険法や障害者総合支援法に該当しない支援機器助成制度を情報提供するシナリオの作成,専門用語ゆらぎ表現データベースの自然言語対話プラットフォームへの実装および,シナリオ型ATチャットボットの機能評価までには至らなかった.
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今後の研究の推進方策 |
機能評価用のシナリオ型ATチャットボットが全て実装完了してから,協力施設による機能評価を行うのではなく,評価する重点項目を分割して実施し,研究を前に進めるようにする.加えて,次の段階であるAI(機械学習型)併用型ATチャットボットの開発には生成AIを活用するアプリケーション開発に取り組み実証的に研究を進める.
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