研究課題
基盤研究(C)
日本では、国民皆保険体制のもとで高い水準の医療保障が実現しているが、人口構造の変化等に対応するため、近年、医療費の自己負担の引上げ等が度々行われており、医療保障をめぐる国民の不安は高まりつつある。日本と同様に社会の大きな変化に直面するフランスとドイツでは、一定の規制のもとで民間医療保険を政策的に活用し、「公」と「民」の医療保険を組み合わせてよりよい医療保障を実現しようとしている。本研究は、フランス・ドイツとの比較考察に基づいて、日本において持続可能な包括的医療保障制度を構築するための公的医療保険と民間医療保険の組合せを明らかにすることを目的とする。