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新分岐型台帳技術搭載SNS-”デジタルMOAI”-による若年世代の貧困・格差への対抗

研究課題

研究課題/領域番号 23K01882
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関福岡大学

研究代表者

神徳 和子  福岡大学, 医学部, 講師 (80347541)

研究分担者 Yuri Tijerino  関西学院大学, 総合政策学部, 教授 (20411788)
徳森 謙二  帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40253463)
宮崎 康支  関西学院大学, 特定プロジェクト研究センター, 客員研究員 (70868463)
安達 圭一郎  山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90300491)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
キーワードデジタルMOAI / SNS / 社会的孤立 / 社会的養護 / アフターケア / 自立 / 分岐型台帳技術 / 主観的幸福感
研究開始時の研究の概要

本研究は、“デジタルMOAI”というSNSが社会的孤立リスクを抱えた若年者の自己効力感を向上させることが可能かどうかの実証実験を行うことを目的とする。
若年世代の社会的孤立要因の1つに、世代を超えて受け継がれた貧困・格差がある。これは若年者の自己効力感も低下させる。“デジタルMOAI”は、家族を超えた人間関係を構築できる相互扶助システムの沖縄模合哲学を搭載した高精度のセキュリティシステム(分岐型台帳技術)によるSNSである。”デジタルMOAI”は、社会的孤立に陥った若年者を、従来のSNSによる様々なリスクから護り、若年者の自己効力感を向上させる可能性もある有意義な研究となることが期待できる。

研究実績の概要

日本には約46,000人もの子どもたちが社会的養護施設で暮らしている。社会的養護を受けて育った子どもたちの多くは、原則18歳で児童養護施設や里親家庭などを退所するというルールがある、彼らの多くは、実家というセーフティーネットがないまま自立して生活するという状況に直面する。社会的養護を受けて育った若者は、乳幼児期に親からの虐待を受けた体験を持つものが多く、自己肯定感も低い傾向にある。彼らが、自立後に社会的孤立に陥らないよう支援することは重要である。本研究は、社会的養護を受けて育った若者の社会的孤立を防ぐためのソーシャルネットワークシステム(SNS)を開発することを目的としている。
我々は、若者の社会的孤立を防止するためにはSNSが有効であるという仮説を立て、社会的孤立防止のためのSNSを”デジタルMOAI"と名付けた。””デジタルMOAI”を使って、我々の仮説を検証していく。
本年度は、日本での社会的養護の現状と課題、諸外国との比較を、現地調査、文献検討、などで明らかにした。社会的養護を受けた子どもたちは、退所後、非営利団体(NPO)などが行うアフターケアサービスを受け、自立生活での困りごとに対処する。しかし、アフターケアサービスは地域格差が大きくアフターケアを受けられていない若者も多い。欧米諸国では、里親委託から養子縁組に移行するケースが多い。また、児童養護施設で育つ子どもたちも日本と比較すると欧米諸国は非常に少ないことが明らかとなった。日本の現状のアフターケアでは、児童養護施設自立後、社会的孤立に陥るリスクは高いと考えられる。
以上のことから、社会的養護を受けた後の若者の自立支援と社会的孤立予防のためのSNSの実証実験を、フィールド調査と同時進行で次年度以降実施する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

令和5年度では、社会的養護を受けた若者を支援しているNPO法人で、フィールド調査を行い、デジタルMOAIのシステムを、より当事者目線で開発するところまで予定していたが、フィールド調査を行うことの合意形成がまだできていないため、フィールド調査が行えていない状況である。

今後の研究の推進方策

フィールド調査実施の合意形成が行えたら、直ちに倫理委員会へ申請し、倫理委員会承認後フィールド調査を行う予定である。また、フィールド調査をすることと同時進行で、デジタルMOAIのシステム構築の最終段階へ進み、次年度での完成を目指す。
最終年度は、デジタルMOAIの実証実験を行い、成果発表を学会発表、論文投稿などで行う。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 日本におけるアフターケアの現状と課題:ドイツとの比較をとおして2023

    • 著者名/発表者名
      神徳和子、宮崎康支
    • 学会等名
      第35回日本生命倫理学会年次大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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