研究課題/領域番号 |
23K01883
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
渡邊 祐紀 東海大学, 教育開発研究センター, 講師 (10461807)
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研究分担者 |
大島 千帆 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授(テニュアトラック) (40460282)
安 瓊伊 静岡県立大学短期大学部, 短期大学部, 助教 (00752164)
天野 由以 目白大学, 人間学部, 専任講師 (20364862)
田口 潤 明治薬科大学, 薬学部, 准教授 (40460290)
鄭 春姫 東京福祉大学, 社会福祉学部, 准教授 (70749449)
岸野 靖子 日本社会事業大学, 公私立大学の部局等, 講師 (60386290)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2023年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 介護福祉士 / 介護従事者 / 教育 / 介護福祉士養成 / 介護人材 / 技術 / 人材育成 / 教育プログラム / 地域居住 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、高齢者の希望する生活を実現する生活支援技術に限らない「技術」の獲得を目指し、介護福祉士の養成校や事業所にて活用可能な教育プログラムの開発を目的とする。R5に1)学生や介護従事者への教育的取り組みに関する文献研究、R6-7に2)①養成校の教員の「介護福祉士が用いる技術」の獲得につながる教育的取り組みを把握する量的調査、2)②介護福祉士会に属する介護福祉士の技術の学習方法等を把握する量的調査、R7下半期以降に3)2)②にて協力が得られた対象者に事業所における職員教育に関する面接調査を実施する。R8に全ての結果を用い、4)「介護福祉士が用いる技術」の獲得につながる教育プログラムを開発する。
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研究実績の概要 |
介護従事者や介護福祉士養成課程の学生の学習内容は、未だに身体介助に関する技術が主であるが、実際に介護福祉士が用いる「技術」は、地域資源の発見・活用、専門職や住民など多様な人々と連携し、高齢者の自己決定に基づく個別性の高い文化・社会を支援するもの等で構成されていた。本研究は、「介護従事者に求められる技術」の獲得を促す教育的取り組みの実態を把握し、高齢者の希望する生活を実現する能力を高めるための教育プログラムの開発を最終的な目的とする。 2023年度は、介護福祉士養成校にて学ぶ学生および介護事業所において介護従事者を対象に実践された教育的取り組みを把握するために、システマティックレビューを実施した。CINIIを用いて、2000から2023年に発行され、紀要・学術雑誌に掲載された論文、研究的取り組み(章立て)となっているものを選択した。検索した単語に対し、ヒットした総数、そのうち分析対象とした論文の本数は、[介護&人材育成]にてヒットした論文数726本、そのうち分析候補となった論文数は72本(以下、726(72)のように表記する)、[介護福祉士養成課程]204(71)、[介護福祉士&養成校]196(65)、[介護福祉士&教育]1136(313)、[介護人材&教育]2022(35)、[介護&人材&教育]2273(35)であった。分析候補の論文について精読を行い、分析対象とする論文を決定し、文献リストを作成した。今後は、介護福祉士養成課程の学生や介護事業所にて実践されている教育内容と方法の現状を分析する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
介護福祉士養成校にて学ぶ学生および介護事業所の介護従事者を対象に実践された教育的取り組みを把握するための、システマティックレビューの分析対象となる論文の抽出まで終了している。先行研究を分析しつつ、2024年度以降に予定している「全国の養成校の教員に対し、「介護福祉士が用いる技術」の獲得を目的とした授業や実習での教育的取り組みを把握する量的調査」の準備を開始する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
システマティックレビューの対象となった論文から、現在の介護福祉士養成校と介護事業所にて行われている教育的実践の現状を把握する。また、これまでの筆者らの研究を通し明らかにした「特別養護老人ホームおよび小規模多機能型居宅介護に勤務する介護福祉士らが生活支援の際に駆使する技術」について、介護福祉士養成校で学ぶ学生や介護事業所の職員を対象に、教員や人材育成の担当者がどのような方法や機会を通して教育的取り組みを実施しているのかを把握する量的調査の準備を開始する。教育的実践の有無を把握するとともに、詳細な取り組み方法を回答していただく必要性があるため、量的調査の機会を通して、養成校や介護事業所と本研究における協力関係を構築していきたい。
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