研究課題
基盤研究(C)
親等の養育者と子ども間の関係性が悪化・崩壊し、深刻な状況にあることから子ども虐待が生じるととらえると、子どもの意見表明に際しても、誰にも頼れない、本音を言うと危害を被るという深刻な事態が生じているとみることができる。支援を前提とした関係特異性や、関係構築に時間がかかるなどの関係性困難の観点からは、意見表明支援過程において、支援者との丁寧な関係構築・配慮が必要であり、意見表明の文脈で生じる特異性・困難性こそが支援の対象となる。本研究の目的は、虐待を受けた子どもの意見表明についての環境整備、支援プロセス、具体的な支援プログラムなどを含んだ「子どもの意見表明支援プログラム」を構築することである。