研究課題
基盤研究(C)
世帯間格差が子どもの将来格差に結び付きやすい社会となってきた。そうしたことを予防する上で、住み慣れた地域の中で、安全かつ安心な暮らしを子どもたちに提供するには、子どもにとって家庭以外の多様な居場所や依存先が必要である。「家庭や保護者を支援する」、あるいは「家庭での養育が困難な場合に子どもへの直接的な生活支援を行う」という考え方だけではなく、必要に応じて即座に子どもに支援を提供する対応も必要である。本研究では、市町村における子どもへの直接的な養育支援に着目し、その現状と課題を明らかにすると同時に、児童福祉政策の根底にある養育観にも着目し、そのあり方を問うことを主たる目的とする。