研究課題/領域番号 |
23K01894
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 大阪医科薬科大学 |
研究代表者 |
三澤 美和 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員助教 (20816508)
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研究分担者 |
鈴木 富雄 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員教授 (50343207)
橋本 忠幸 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員助教 (70966928)
島田 史生 大阪医科薬科大学, 医学部, 特別任命教員助教 (90748047)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2025年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2024年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 高齢者 / ウェルビーイング / オンライン診療 / 里孫プログラム / 学生 / オンライン |
研究開始時の研究の概要 |
社会的孤立は高齢者の健康の社会的決定要因の主要な一つでもある。しかし2019年末からのCOVID-19流行により高齢者を支えていたはずの様々な仕組みは中止や縮小を余儀なくされ、ソーシャルネットワークの再構築を迫られている。高齢者の孤立はうつ病、不安、認知機能の低下などと強く関連するとされ(精神的に不健康な状態や認知機能低下はADL(基本生活動作)の低下につながり、健康寿命の短縮につながる。本研究では高齢者と孫世代にあたる学生とのオンライン交流プログラム(里孫プログラム)を通して高齢者の孤独・孤立の解消、心身の健康増進が可能かを検証し高齢者支援の新しい形を提案することをめざす。
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研究実績の概要 |
本研究は2023年度、倫理委員会での審査が長引いたこともあり研究に必要な書類の作成、共同研究機関との打ち合わせを行った。審査を終えたため今後具体的に対象となる患者の選択、協力者となる学生の選択に進む予定である。 諸外国での高齢者対策、ウェルビーイングにどのような取り組みがされているかについて、WONCA世界家庭医療会議(シドニー)への参加で情報収集を行った。諸外国にはその国の保険制度にあわせて様々な高齢者対策が存在した。プライマリ・ケア制度が充実している国では、やはりオンライン(画面上で対話をする)もしくは電話といったアプローチでの、高齢者見守りが多く見られた。国によっては医師が担当する地域が広大で、日本のように小さくまとまったコミュニティではないことも多く、通信機器を使った住民への取り組みが目立った。これらの対策は高齢者にとどまらず、アルコール問題を抱えた人や母子支援、糖尿病療養の動機付けなど様々な形で応用されていた。今回の情報収集において、やはり山間部僻地である当研究の対象地域では有用な方法と思われた。 また1年間で高齢者福祉、対策に関する資料を集め共同研究機関と共有し、具体的なオンライン機器の準備について調査した。またインタビュー場所の確認、対象者の選定についても打ち合わせを行った。打ち合わせでは聴覚や視覚に問題のある患者の場合の対策などを話し合っており、具体的な取り組みに進む準備は整ったと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
当学倫理委員会での審査で小さな訂正が多くあり、倫理委員会での最終許可が下りるのに時間がかかったため。
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今後の研究の推進方策 |
倫理審査も終わったため対象者をしぼり、実際の介入を行っていく。5月からの介入開始を予定している。
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