研究課題/領域番号 |
23K01899
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団 |
研究代表者 |
石橋 智昭 公益財団法人ダイヤ高齢社会研究財団, ダイヤ高齢社会研究財団(研究部), 主席研究員 (10407108)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 介護の質 / LIFE / アウトカム評価 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、介護サービス機関(居宅25か所/施設15か所・利用者1000人ずつ)よりLIFE提出データと包括的な詳細アセスメント情報の同時提供を受け、日本人のデータに基づいてLIFEに追加すべき補正項目とアルゴリズム(計算手順)を提示することである。 アルゴリズム開発においては、諸外国で実証済みの評価指標を採用するのではなく、現行版LIFEが設定したアウトカム指標に対して有効な最小限の補正項目を析出するため、実用的な政策的インプリケーションが得られる。
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研究実績の概要 |
2021年より介護の質をベンチマークする国家的プロジェクト「科学的介護情報システム(LIFE)」がスタートし、介護事業者への定量的な評価結果がフィードバックされ始めた。 LIFEは、ADLが改善した利用者等の割合をアウトカム指標としているが、こうした手法では不可欠な利用者の状態像の違いを補正する仕組みが備わっていない。このまま未補正の評価結果が定着した場合には、サービス機関が報酬加算の獲得に有利な軽症者やリハビリ意欲の高い人を選別する現象が誘発され、サービスの平等性が崩壊する危険性がある。 本研究では、介護QI参加の介護保険施設10か所(利用者500人程度)から「LIFEへの提出データ」と「インターライ方式のアセスメントデータ」の同時提供を受け、今後LIFEのアウトカム評価に導入すべき補正項目の析出とそのアルゴリズム(計算手順)を提案する。具体的には、LIFEのアウトカム指標であるADL/口腔機能/認知機能/低栄養等について、各指標単位で補正の予測式を開発する。 本年度は、アセスメントデータを2回(7月と1月)取得した上で、1回目の評価(4法人41事業所、利用者約2000人分)では従来通りの報告書を、2回目(4法人42事業所、利用者約1500人分)の評価においてはLIFEに対応した新形式の報告書を作成した。 同フィールドにおいて、LIFE提出データとインターライQIデータを連動させたデータベースを新たに構築する事業をスタートさせ、より適切な質の評価手法の探索へと発展させる予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
アセスメントデータの蓄積は順調に進んでいる。もう一方のLIFE側のデータ取得の方法の検討を進めているが、システム上で研究用IDの付与する方法の設計で苦戦している。
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今後の研究の推進方策 |
協力事業の者の負担を考慮しながら安全にデータ供与を受ける報告を年度内に確定し、LIFEデータの取得を開始する予定である。
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