• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

超高齢社会における住民主体による地域づくりーアメリカのヴィレッジに学ぶー

研究課題

研究課題/領域番号 23K01912
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関北海道科学大学

研究代表者

福田 菜々  北海道科学大学, 工学部, 准教授 (70554731)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2026-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード超高齢社会 / エイジング・イン・プレイス / Village / 住民自治組織 / アメリカ / 住民主体 / まちづくり / ヴィレッジ・ムーブメント
研究開始時の研究の概要

近年、人口の急速な高齢化により、エイジ・イン・プレイス(住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けること)という概念が世界的に広がり、改めて地域コミュニティのあり方が問われている。アメリカでは、「ヴィレッジ・ムーブメント」と呼ばれる高齢者の住み慣れた地域での自立生活を地域住民が支える共助活動が活発で、300以上の地域で「ヴィレッジ」が形成され、エイジ・イン・プレイスを体現している。本研究では、地域の実情・特性・文化・風土などがより多様なアメリカにおいてヴィレッジが拡散している要因を分析し、高齢社会に適した新しいコミュニティのあり方を提言する。

研究実績の概要

近年、人口の急速な高齢化により、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けるという意味の“Aging in Place (エイジング・イン・プレイス) ”という概念が世界的に広がり、改めて地域コミュニティのあり方が問われている。
1999年にアメリカのBeacon Hill(ボストン)で始まった“Village(ヴィレッジ)”は、高齢者の住み慣れた家での自立生活を地域住民が主体となって支える会員制共助の仕組みであり、Aging in Placeを体現している。Villageは、地域のつながりを維持することを主軸に生活支援の他、多様なサービスが会員同士の互助やボランティアによって提供される。この手法は「Village Model」として全米に広がり、現在300以上のVillageが存在する。
本研究の目的は2つあり、一つは、地域によって実情や特性・資源が異なるコミュニティにおいて、Villageの自立的活動に至るまでのプロセスを解明すること(地域の実情と運営タイプの紐付け研究)、もう一つは、アメリカのVillageを参考に、日本の超高齢社会に適したコミュニティのあり方を提言することである。
令和5年度は、1つのVillageが形成されるプロセスを①立ち上げ前、②立ち上げ、③実践、④継続の4段階に分けて調査・分析するため、複数ある運営タイプに合わせVillageを訪問する予定だったが、Villageに関する基本的な情報や知識を深めることが重要と考え、Village活動を支援する団体Village to Village Network(VtVNetwork)に協力を求めた。当該団体が年に1回主催する全米Village会議に参加し、また理事らとビデオ会議を行い、アメリカのVillageに関する最新の情報を入手した。これらの情報をもとに、令和6年度に訪問するVillageを決定した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

運営タイプが5つあるVillage Modelだが、現存のVillageがどの運営タイプを実践しているか調査をすることが難しかったため、訪問するVillageの選定に時間を要した。そのため、初年度の夏季休業期間を利用したアメリカ調査を実施することができなかった。その代わり、VtVNetworkの理事に協力を仰ぎ、訪問すべきVillageの推薦や選定、日程調整などを行なった。研究2年目にあたる令和6年8月に現地調査を行う準備をしている。

今後の研究の推進方策

令和6年度は遅延しているVillage訪問調査を夏期休業期間に実施し、遅れを取り戻す予定である。当初計画では、アメリカの東海岸と西海岸を分けて渡航する計画であったが、最近の円安を鑑み、一度の渡米で2地域を回る計画に変更することで、効率・経済的に調査を実施する。
調査で得られた情報・データをまとめ、国内の学会にて発表をすることで、日本ではあまり知られていないVillageについて周知させたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書

URL: 

公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi