研究課題/領域番号 |
23K01924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 京都先端科学大学 |
研究代表者 |
木村 航 京都先端科学大学, 健康医療学部, 准教授 (70782035)
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研究分担者 |
関根 和生 早稲田大学, 人間科学学術院, 准教授 (60847002)
辰巳 寛 愛知学院大学, 健康科学部, 教授 (70514058)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2025年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 失語症 / ジェスチャー / 認知症 / コミュニケーション支援 / リハビリテーション |
研究開始時の研究の概要 |
これまで失語症と認知症に伴うコミュニケーション障害者に対して,言語を中心とした評価や治療,支援が行われてきた.近年,言語的手がかりと非言語的手がかり(ジェスチャー,視線・表情,描画など)を併用し,マルチモーダルにアプローチすることで,評価や治療が効果的に行えることが明らかになりつつあるが,そのメカニズムを明らかにできていない.本研究では,コミュニケーションに障害を持つ人を対象に,言語機能とジェスチャー能力の変容について縦断的研究を行い,コミュニケーション活動におけるジェスチャーの役割を明らかにし,ジェスチャーを利用したコミュニケーション支援法の開発・研究を行う.
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研究実績の概要 |
これまで失語症と認知症に伴うコミュニケーション障害者に対して,言語を中心とした評価や治療,支援が行われてきた.近年,言語的手がかりと非言語的手がかり(ジェスチャー,視線・表情,描画など)を併用し,マルチモーダルにアプローチすることで,評価や治療が効果的に行えることが明らかになりつつあるが,そのメカニズムを明らかにできていない. 本研究では,コミュニケーションに障害を持つ人(失語症と認知症)を対象に,言語機能とジェスチャー能力の変容について縦断的研究を行い,健常者と比較し,使用頻度や質的相違点・類似性について分析・検討を行う.その上で,失語症と認知症のコミュニケーション活動におけるジェスチャーの役割,そのメカニズム,病態特徴や症状を分析し,その有効性を明らかにする.さらに,失語症と認知症に伴うコミュニケーション障害者に対する有効なコミュニケーション支援法の開発・研究を行うことを目的とする.2023年度は以下の研究推進を行った.
1)ジェスチャーの実践的検証に使用する語彙リストを作成した.具体的には,NTTデータベースシリーズ 日本語の語彙特性における親密性・頻度に準じて,難易度を名詞・動詞の品詞別に統制を行った上で,ジェスチャー表出の観点からも検討を行い,語彙リストの作成及び見直しを重ねて整理を行った.
2)ジェスチャーの評価・分析の方法論について研究者間での検討を行い,実践的検証の実験条件や準備を整えた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ジェスチャーの実践的検証に使用する語彙リストの作成に時間を要した.また,ジェスチャーの評価・分析を行う方法論についても慎重に検討を重ねた結果,実践的検証の開始まで遅れが生じた.このため,当初予定していた2023年度内の実践的検証が実行できず,進捗状況は「やや遅れている。」と判断した.
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今後の研究の推進方策 |
1)予備実験を実施し,数名の健常者におけるジェスチャーの実践的検証を行う. 2)予備実験のデータ分析を行い,健常者のジェスチャーの特徴を明らかにする. 3)本実験に向けて,実験条件や評価方法・評価項目の見直しを行う. 4)健常者対象の本実験を実施し,ジェスチャーの実践的検証を行い,追加のデータを収集する.
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