研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、音楽聴取が重要な身体機能を有するステロイド・ホルモン(SH)を調整し認知能力を向上させるとの仮説を検証し、音楽を医療(認知症)や脳科学研究に応用する基盤を確立することである。健常高齢者が簡便かつ安全で日常的に活用出来る認知症予防の方法を考える。実験では50-70代の健康な男女を対象に、長期間にわたり音楽聴取時のSH変動及びオキシトシンの動態、認知能力検査、音楽嗜好度、遺伝子多型等との関係を比較分析する。行動内分泌学を応用したアプローチにより、音楽聴取が認知能力を改善し健康への有効性が立証されれば、非侵襲でマルチ・アクティブかつ副作用の無い「薬としての音楽」の可能性が開ける。