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大阪・博愛社における社会福祉実践史の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 23K01950
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分08020:社会福祉学関連
研究機関同志社女子大学

研究代表者

倉持 史朗  同志社女子大学, 現代社会学部, 教授 (70411056)

研究分担者 今井 小の実  関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (20331770)
陳 礼美  横浜市立大学, 国際教養学部(都市学系), 教授 (40510160)
蜂谷 俊隆  美作大学, 生活科学部, 教授 (50351705)
元村 智明  東北福祉大学, 総合福祉学部, 准教授 (60340022)
室田 保夫  同志社大学, 人文科学研究所, 嘱託研究員 (90131614)
高岡 裕之  関西学院大学, 文学部, 教授 (90305491)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2027-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2026年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワード博愛社 / 聖公会 / 大阪社会事業 / 博愛雑誌 / 小橋実之助 / 林歌子 / CCF / 資料整理・保存作業
研究開始時の研究の概要

本研究は社会福祉法人・博愛社(以下、博愛社)の社会(福祉)事業について歴史的かつ多角的に研究を行うものである。博愛社は1890(明治23)年に兵庫県赤穂で創設され、大阪に移転し、以来先駆的な社会福祉事業を展開してきた。そして同社は、創設以来約130年にわたる児童養護事業などの社会福祉実践や近代日本の社会事業の中心地ともいうべき大阪地域に関する一万点以上の史料を所蔵する。これらはまさに日本福祉史の実態解明のための貴重な史料群である。本研究ではこれらの史料の整理・保存作業を進め、同時に史料目録・翻刻等を公刊し、子ども・女性等をめぐる近代日本の社会問題やその対応について実証的な歴
史研究に取り組む。

研究実績の概要

コロナ禍による研究活動の制限、特に貴重な史資料を保存している博愛社(高齢者・養護児童などの生活施設のため)への立ち入り制限などが緩和したこともあり、各研究分担者、協力者の活発な研究が進められた。オンライン形式を中心とした研究会開催の回数を増やし、各自の研究成果の共有を積極的に進めた。そられによって当初計画では2024年度中に刊行予定であった研究書籍『大阪児童福祉の先駆 博愛社の史的研究』(六花出版)を2023年12月に上梓することができた。これまで蓄積してきた博愛社と大阪社会事業等に関する総合的な歴史研究の成果を学界や社会福祉実践者たちに向けて発表できたことは非常に意義の大きいことであったと考える。同じく博愛社創設以降約1年間にわたって刊行していた『博愛雑誌』についても復刻版の刊行(六花出版)を2023年12月に行った。
また、保存整理された線前期までの資料のほとんどのデジタル化作業(デジタルカメラによる撮影とデータの整理・保管)も終えることができた。データの確認を終えたのち、研究分担者・協力者と共有を進めることで一層の研究の深化が期待できると考えている。
2024年3月には博愛社聖購主教会にて博愛社職員、元職員や関係者、施設所在地の地域住民や他の研究職などに向けて、講演会を実施し、研究サークルにとどまらず広く博愛社を取り巻く人々に研究成果を還元していくための試みを実行に移すことができた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

1年間予定より早く研究書の発行が実現したものの、これまでの研究成果の整理や原稿執筆、編集作業等に多くのエネルギーが費やされたこともあり、新資料を用いた研究活動については十分な成果があったとは言えない。また、22年度3月に運用開始した機関誌(『博愛月報』等)のデータベース(目次集)の公表については研究チームの間で合意形成が難しく、機関誌そのものの復刻作業と共に研究チーム内での調整を行なっているところである。

今後の研究の推進方策

戦前期までの資料整理・保存作業及びデジタル化の目処がついたことから、研究分担者の役割遂行とともに下記の活動を行う。
まず、戦中・戦後期の資料整理・保存作業、目録作成を実施する。昨今注目されている「戦災孤児」の実態解明について大きく前進することが期待される。
さらに、戦中期まで刊行された「博愛月報」等の機関誌の復刻作業を進めていく予定である。これにより、研究チームだけでなく子ども福祉領域や教育史、日本史等への研究領域に対して大きな寄与を果たすことになると考えられる。
年次計画に基づき、オンライン・対面方式の研究会を開催し、研究活動の進捗状況および成果の共有を進めていく予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 近代日本の養護施設における学校教育実践史 : 天理小学校と博愛社小学校の設立等をめぐって2023

    • 著者名/発表者名
      倉持史朗
    • 雑誌名

      日本教育史研究

      巻: 42

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 明治期における子どもと監獄2023

    • 著者名/発表者名
      倉持史朗
    • 雑誌名

      歴史評論

      巻: 876 ページ: 41-52

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [雑誌論文] 関西の医療社会史研究2023

    • 著者名/発表者名
      高岡裕之
    • 雑誌名

      ヒストリア

      巻: 300 ページ: 292-308

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [図書] 博愛社の史的研究2023

    • 著者名/発表者名
      室田保夫・今井小の実・高岡裕之・蜂谷俊隆・倉持史朗編著
    • 総ページ数
      462
    • 出版者
      六花出版
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書

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公開日: 2023-04-13   更新日: 2024-12-25  

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