研究課題/領域番号 |
23K01975
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
中尾 武平 九州産業大学, 人間科学部, 准教授 (90522300)
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研究分担者 |
斉藤 篤司 九州大学, 人間環境学研究院, 教授 (90195975)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2025年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高気圧酸素 / 身体運動 / オメガ3脂肪酸 / 血管内皮 / 認知機能 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、食の欧米化(高脂肪食、ω-3脂肪酸摂取量の減少)や身体活動量の減少などにより、肥満・MetSの増加、血管内皮機能障害、脳神経機能異常(神経変性疾患、認知症等)が急増している。本研究課題では高圧高酸素環境における有酸素性運動とEPA摂取を行い、血管内皮機能および認知機能への改善効果を運動生理学的、神経病理学・薬理学的、医学的に検討する。また、肥満・MetS、血管内皮機能、認知機能等の改善に効果的な運動様式やEPA摂取量、安全な治療法の提言をめざす。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、高圧高酸素環境における身体運動とエイコサペンタエン酸摂取(EPA)が血管内皮機能および認知機能に及ぼす影響を運動生理学的、神経病理学・薬理学的、医学的に検討することである。また、肥満・メタボリックシンドローム、血管内皮機能、認知機能等の改善に効果的な運動様式やEPA摂取量、安全な治療法の提言をめざすことである。本年度は、常環境と高圧高酸素の異なる環境における身体運動の血管内皮機能および認知機能に及ぼす影響を検討した。研究倫理審査、インフォーム・ドコンセントを実施した後、非喫煙者で健康な男性12名を対象に、無作為クロスオーバー試験を実施した。常環境は、絶対気圧1.00±0.998ATA、気温22.1±1.1℃、湿度70.5±6.5%、高気圧高酸素の人工環境室内環境は、絶対気圧1.41±0.008ATA、気温21.7±0.7℃、湿度73.5±4.6%であった。事前に、常環境にて運動負荷試験を行い、各被験者の運動強度および身体の安全性を確認した。自転車エルゴメータを用いて、運動強度60-70%VO2peak、60rpm/分、60mim/回、週2回、8週間の運動を実施した。実験前後に①形態・身体組成測定、②血管内皮機能検査(FMD)、③認知機能検査(Stroop Test Ⅱ)を実施した。結果、常環境と高圧高酸素の異なる環境において、2群間ともに実験前後の血管内皮機能に有意な差は認められなかったが、高圧高酸素環境においては認知機能(情報処理、注意力)の有意な差が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定していた被験者の人数が少なくなったが、おおむね順調に実施できている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、常環境および高圧高酸素環境における身体運動とエイコサペンタエン酸(EPA)摂取の血管内皮機能および認知機能への相乗効果を検証する予定である。経口摂取予定のEPA含有試料(約2g/日)は、研究協力企業と素材提供契約済みである。さらに、EPAの生理機能評価を行うため実験前後の採血および脂質分析を行う予定である。現在、医療機関および分析機関と最終調整中である。事後、速やかに実験を遂行する予定である。
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