研究課題
基盤研究(C)
ヒトの胃ではぜん動運動と呼ばれる胃壁のしごき運動により、食品が微細化され、胃液と混合されることで消化が進行する。この時、食品の力学特性(硬さ、破断応力/歪率、等)が胃消化の速度に影響を与えると考えられる。そこで本研究では、3Dフードプリンタを用いて力学特性を制御した3Dプリント食品を作製し、胃ぜん動運動を模擬した消化評価装置「ヒト胃消化シミュレーター」を用いて、3Dプリント食品の胃消化挙動を解析することを目的とした。3Dプリント食品の力学特性を制御することで、胃消化の速度を制御することができれば、例えば高齢者に向けた消化されやすい食品設計のための基礎的知見になると期待される。