配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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研究実績の概要 |
2023年度はA253細胞を唾液腺刺激モデル培養細胞として用いて、糖によるa)細胞応答とb)唾液関連遺伝子等の発現性を検討した。 a)細胞応答は細胞内に導入したCa2+蛍光プローブの蛍光強度を測定し解析した。A253細胞は苦味を有するアミノ酸であるArginine、Histidine、Phenylalanine等の刺激により、濃度依存的に応答した。また、苦味と甘味を有するCystine、Lysine、Methionine、Prolineの刺激により濃度依存的に応答した。Leucineによる刺激では応答を示さなかった。糖のうち、glucoseやsucrose等による刺激ではA253細胞は応答性を示さなかった。これに対し、苦味を有するgentiobioseによる刺激により濃度依存的に応答した。 b)唾液および味覚関連遺伝子等の発現性の検討は定量的RT-qPCR法を用いて測定し解析した。測定対象遺伝子は、唾液関連遺伝子であるANO1, AQP5, CHRM3, NOS1, Rab27A, B, MYRIP, RPH3AL,AMYLA,CST2,4, MUC5B, 7などや、ハウスキーパー遺伝子であるACTB等を使用した。Arginine による刺激では、ANO1, MUC7,AMYLAの発現は上昇する傾向を示した。Leucineによる刺激では唾液関連遺伝子の発現性に変化を認めなかった。糖のうち、glucoseやsucrose等による刺激では、唾液関連遺伝子の発現性に変化を認めなかった。gentiobioseによる刺激ではANO1, NOS1, MUC7, AMYLA等では発現は上昇する傾向を示した。
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