研究課題/領域番号 |
23K01996
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
前田 晃宏 武庫川女子大学, 食物栄養科学部, 講師 (30735014)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2025年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2024年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 食物アレルギー / 木の実類 / 経皮感作 / 木の実 / 家庭内曝露 |
研究開始時の研究の概要 |
クルミを含む木の実類に対する食物アレルギーが急増しており、特定原材料表示義務にクルミが追加された。食物アレルギー発症の代表的なリスクは、皮膚からのアレルゲン侵入 (経皮感作) である。クルミを含む木の実類の消費量増加に伴う家庭環境曝露量増大が、木の実類アレルギー急増の原因と推察されている。しかし、家庭環境中木の実類アレルゲン量を測定した報告はなく、消費量増加と家庭環境曝露量の増大をつなぎ合わせる調査も存在しない。本研究では、一般家庭とアレルギー児家庭における環境中木の実類アレルゲン量を測定し、木の実類アレルギー急増におけるアレルゲン経皮感作の実態を明らかにする。
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研究実績の概要 |
クルミを含む木の実類に対する食物アレルギーの急増に伴い,食品表示基準の一部改正 (令和5年3月9日)により,クルミが特定原材料に追加された。この木の実類アレルギー急増の要因として,消費量増加に伴う環境曝露量の増大とそれに伴う経皮感作リスクの上昇が考えられている。しかし,この仮説を立証するためのエビデンスは十分ではない。 そこで本研究では,新規木の実類アレルギー発症と家庭内アレルゲン量の横断研究とクルミの環境曝露し易さ (易曝露性) に関する研究を開始した。 横断研究では,複数の医療機関と共同で,新規木の実類アレルギー児のリクルートと家庭内アレルゲン量の回収を開始した。家庭内アレルゲン量は,掃除機内のゴミを回収し,髪の毛などを取り除いたファインダストを試料とした。現在は,患児のリクルート並びにゴミの回収を行っている。 易曝露性に関する研究では,ピーナッツとクルミを試料とし,エアロゾル中への放出と摂取行動による机上や衣服への落下を観察と測定を行った。その結果,両試料ともエアロゾル中への放出量は確認できなかった。摂取行動時の落下量は,ピーナッツとクルミの共に認められたが,その量はクルミの方が明らかに多かった。以上の結果より,クルミは,易曝露性が高く,家庭内に残存しやすい食品であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
医療機関での研究を開始することができたため。
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今後の研究の推進方策 |
医療機関と共同での木の実類アレルギー児のリクルート並びに家庭内ゴミの回収を進める。回収した家庭内ゴミについては,ELISAキットを用いてアレルゲン量を定量する予定である。
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