研究課題/領域番号 |
23K02028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
瀬尾 知子 秋田大学, 教育文化学部, 准教授 (00726309)
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研究分担者 |
榊原 洋一 お茶の水女子大学, 名誉教授 (10143463)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2025年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2024年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 食育 / 幼児期 / 園 / カリキュラム / 地域連携 |
研究開始時の研究の概要 |
現在,家庭生活の状況が多様化,複雑化する中,健全な食生活の実践が困難な状況にある子どもが増加しており,食の格差が生じている。子どもの食の問題を家庭や個人の努力のみで解決することは困難な状況であり,園や地域が相互に連携して食育を推進することにより,子どもの心身の健康を保障するといった視点が重要であると考える。 本研究では,園生活の中核に食育を位置付け,園と地域が連携した食育が,幼児期の子どもの心身の発達を促すことができるのか検証する。そして,心身ともに健やかな発達を促す食育カリキュラムを開発することを目的とする。
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研究実績の概要 |
本研究は,食育を園生活の中核に位置付け食育活動を行い実証的に検討し,園での望ましい食育のあり方について具体的な提言を行うことを目的として検討を行っている。 2023年度は,2024年度からの本調査の実施に向けて,先行研究より食習慣や食認識,自尊感情に影響を与える因子を抽出した。その結果,精神的健康を測る尺度(SDQ)や生活の質(QOL)を測るKINDL尺度,レジリエンス(PMK-CYRM-R)尺度を加えることとした。また,養育者の食意識や食認識は子どもの食習慣や食認識に影響を与えることから,食育に関わる園の先生方にも質問紙調査を実施することとした。 次に,今年度は園と地域が連携した食育を実施し,その効果検証をすることから,実施園の選定を行った。実施園を選定するにあたり,食育を積極的に取り組むことを考えている園について,調査した。その結果,先行研究を概観すると,園での食育では栽培活動のように体験をともなった活動が子どもの食への興味関心を高めることが明らかになっている。したがって,実施園では栽培活動を積極的に行うことができる環境にある園を選定した。また,食に関する知識面では栄養教諭の協力が欠かせない。そのため,栄養教諭の協力が全面的に得られる園を選定した。さらに,園と地域が連携した取り組みをするため,園と地域の交流が盛んであることも,実施園を選定するにあたり重要視した。 以上,2023年度は来年度の本調査に向けての,質問調査項目の決定と,実施園の選定を行った。2023年度,予備調査を予定していたが,実施園の選定に時間を要したため,予備調査の実施まで至らなかった。次年度は予備調査を実施し,質問項目を最終決定したうえで,本調査を行うことが必要である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は,子どもの食習慣,食認識,字損感情に影響を与える可能性のある因子(独立変数)を抽出し,因子を測定するための尺度選定,予備調査の実施,質問項目の決定まで実施することを予定していた。しかし,食育を園生活の中核に位置付けて行う実施園の選定に時間を要したため,実施園の選定と,子どもの食習慣,食認識,自尊感情に影響を与える可能性のある因子(独立変数)を抽出するところまでの実施となっている。予備調査の実施と質問項目の決定まで至らなかったため,研究はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は子どもの食習慣,食認識,自尊感情に影響を与える可能性のある因子を測定するための尺度選定,その選定した尺度を用いて,少人数に対して予備調査を行ったうえで,質問項目を決定する。さらに,保護者と食育を実践する保育者にも質問紙調査を実施する計画である。
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