本研究は、雇用者が自身の生活についてどのように学び・考えると、日常生活の中でジェンダー平等を実践できるのかを、家政学から明らかにするものである。特に本研究は、雇用のジェンダー平等の目標を、誰もの生き方の自由の幅を拡げるための雇用者の「気づき」と「行動」とした。具体的には以下のような雇用者の可能性に挑む。[1]女らしさ・男らしさに縛られない(性別を理由にやりたいこと諦めない 、相手の個性を尊重する等)[2]妻役割・夫役割に苦しまない(自分の身の回りは自分でする、家事・ケアや家計をパートナーや家族に交渉する等)。[3]滅私奉公思考に陥らない(健康を優先して働く、自分の時間をつくる等)。
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