本研究に先立ち、教員養成大学への質問紙調査により、教員養成カリキュラムにおけるCUDへの言及の有無とその内容、ならびに学内のCUD達成状況についてデータを収集している。本研究はこれを承けて、大学教育と並ぶ教師教育の拠点である自治体の教員研修に注目する。また、大学、自治体双方のカリキュラムの背景となる教育界、教育学界のCUDへの意識について、他の分野の研究団体と比較することで、CUDへの対応への対応の遅れが克服されていることを確認する。 これらを通じて、他の障がいに対する特別支援・合理的配慮に比べて研究の蓄積がきわめて少ない色覚異常を教師教育カリキュラムに明確に位置づけることまでも構想している。
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