研究課題/領域番号 |
23K02085
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
長谷川 裕 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (30253933)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 教育 / ケア / 承認 / 生活指導 / 集団づくり |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、教育の営みの中に「ケア」及び「承認」という行為・関係がどのように位置づけられるのか/位置づけられるべきなのかというテーマが追究される。その追究は、1つには、関連する先行諸研究の検討・整理を通じて、上のテーマについての1つの仮説的な回答を練り上げることを目指す理論的研究として進められる。2つには、その仮説的回答を分析枠組みとして教育実践を分析・解釈し、回答を実践的裏づけがより確かにあり、具体的で膨らみのあるものへとさらに発展させることも目指しながら、その実践におけるケア・承認の意味を読み取る実践的研究として進められる。
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研究実績の概要 |
本研究は、教育の営みの中に「ケア」及び「承認」という行為・関係がどのように位置づけられるのか/位置づけられるべきなのかというテーマを追究する。その追究は、1つには、上のテーマに対して、関連する先行諸研究の検討・整理を通じて、1つの仮説的回答を提起することを試みる理論的研究として、2つには、その仮説的回答を分析枠組みとして活用しながら、日本の生活指導・集団づくりの実践を分析・解釈する実践的研究として進められる。 2023年度は、主として、上記の理論的研究に関して、関連する先行諸研究を収集しそれらを読解する作業を行った。当初より、ケア・承認は教育にとって不可欠であり、ケア・承認を大きく組み込んだ教育のあり方は望ましいものである一方で、人を善く変えようとする教育の論理と、人の善し悪しにかかわらず生存・存在を無条件に受け入れようとするケア・承認の論理との間には、根本的な相容れなさが存在しているとも言えるだろうと考えていたが、そうした教育とケア・承認の関係をどのようにおさえることが適切かという論点を中心に、仮説的回答を練り上げる思考を重ねた。 加えて、実践的研究において検討対象とすべき生活指導・集団づくり実践について検討を行った。2023年度は、これまでに目を通したことのある実践記録のうち、本研究のテーマに照らして精密な検討の対象すべきものは何であるかを洗い出すことを中心にして、実践的研究の作業を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、主として、「研究実績の概要」に記した理論的研究を中心に作業を進めることを計画しており、その計画に沿って作業が進められたため。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は、理論的研究を継続し仮説的回答を明瞭にして論文の形でまとめることを最大の目標として、作業を進める。
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