研究課題
基盤研究(C)
中国の高等教育は、2000年代から外に向かっては「国際化」、国内では「大学間の競争政策」、大学内で「競争的な教員人事制度」、の三つの軸をもとに推進されてきた。これは研究、教育の両面において飛躍的な質的向上をもたらす一方で、大学内では強い軋轢をもたらしてきた。しかし2018年ころからの米国との関係の冷却、中国はいわば「脱グローバル化」を強いられることになった。これと同時に政治的な統制も強まってきた。これまでの高等教育政策はどのような方向に変化するか、個別の大学はこれにどう対処するのか、本研究はこうした問いに、政府の政策文書、大学に関する情報の収集・分析、訪問調査などによって接近しようとする。