研究課題/領域番号 |
23K02106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
飯嶋 重雄 浜松医科大学, 医学部, 特任教授 (00339144)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 超低出生体重児 / シミュレーション / 新生児蘇生法 / 超低出生体重児診療 / 臨場感 |
研究開始時の研究の概要 |
質の高い新生児専門医養成にあたり、高い専門性が求められる診療技術の習得にシミュレーション教育が有用と考えられる超低出生体重児急性期診療を取り上げ、シミュレーション教育プログラムとして提言することを目的とする。超低出生体重児に特化したシミュレーターを活用し、診療上起こりうる様々な場面を設定したスキルトレーニングとシナリオトレーニングを組み合わせ、さらにME機器シミュレーターを活用して、より臨場感のあるシミュレーションプログラムを開発する。また、シミュレーション教育をより有効なものとするため、頭部装着型のアクションカメラを活用したデブリーフィングのためのシナリオ実習記録システムの開発も併せて行う。
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研究実績の概要 |
1.超低出生体重児診療におけるシミュレーションを実施・記録するための機器の準備:術者目線の動画記録装置として、頭部装着型のウェアラブルカメラと記録動画保存のためのノートパソコンを購入した。また、臨場感実現のためのシミュレーションに必要な超低出生体重児マネキン、モニター、モニターシミュレーターなど機器の保管状況・機器動作確認を行った。さらに、実際のシミュレーションを想定した状況におけるウェアラブルカメラによる動画記録のテストを行った。その結果、記録動画の視点と実際の術者目線とが一致せず、カメラの頭部装着位置や角度の調整を繰り返し行った。 2.シミュレーションに取り入れるシナリオ作成のための超低出生体重児診療場面の立案:超低出生体重児診療場面として、出生時蘇生処置、薬剤投与、輸液ルート確保、人工呼吸器管理中の急変等を立案し、実際の医療行為を浜松医科大学医学部附属病院新生児特定集中治療室(NICU)での医師および看護師の診療状況を見学して、それぞれの場面における診療状況を確認した。 3.超低出生体重児蘇生シミュレーション実施のための情報収集:蘇生シミュレーション実施に当たり、最新の新生児蘇生法シミュレーション実施方法とその問題点等について情報を得るため講習会に参加した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ウェアラブルカメラ装着による動画記録に当たり、記録動画の視線と術者の実際の目線とに乖離があり、その改善のための頭部装着位置や視線調整に苦慮している。 臨場感実感のために不可欠なモニターシミュレーターの操作に不慣れであり、スムーズな流れでシミュレーションを遂行する技術の習得に時間を要している。 シミュレーションのシナリオを立案するに当たり、NICUにおける医師・看護師の実際の診療行為を見学する必要があるが、研究責任者が立案した診療行為を見学できるタイミングが少なく、シナリオ作成に時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
シミュレーション動画記録のためのウェアラブルカメラの撮影テストを繰り返し行い、記録精度の向上をはかる。 超低出生体重児マネキン、モニター、モニターシミュレーターの操作を繰り返し行い、臨場感実感のためのシミュレーション実施技術を向上させる。 NICUにおける診療行為の見学を繰り返し行い、実際の診療に即したシミュレーションシナリオを考案、修正していく。 機器およびシナリオの準備が整い次第、シミュレーションを実施し、課題を確認する。 関連する学会、研究会、講習会に参加して情報収集を行う。
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