研究課題/領域番号 |
23K02109
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
榊原 禎宏 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90215616)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2025年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2024年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 教師 / 教育労働 / 感情 / マネジメント / 方略 / 小学校教員 / 感情労働 / 感情規則 / 感情マネジメント |
研究開始時の研究の概要 |
教員の暴言や暴力に関わる事案が社会的に懸念され、その対応が緊急の課題である。これらは教員の労働の認知的側面とともに、情緒的・感情的な側面に注目すべきことを示すものだ。これを受けて本研究は、教員の逸脱行為を是正し、健康的な働き方に方向づけるべく、教員が無自覚に有するだろう感情規則(コード)に着目し、これが行為を規定するという仮説から、その制御に関わる感情の測定尺度と教員向けモニタリングシートの開発を目的とする。具体的には、感情資源がより投入される小学校教員を対象に、かれらの職務遂行にいかなる感情規則(コード)が埋め込まれているのかを明らかにし、これをマネジメントするための方略を構想しようとする。
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研究実績の概要 |
小学校教員へのインタビューと小学校での授業観察を通じて、かれらがとりわけ授業において感情を駆使しているとともに、教育実践に感情を活用、マネジメントしている様相が明らかとなった。
ただし、そこでの感情の表出と管理は決して一様でなく、本研究の当初に想定した感情規則(コード)と呼びうるものの存在は確認できなかった。むしろ、そこに見出されたのは、感情が関わる方略(ストラテジー)とも言うべきものであり、かつ、同じ教師であっても複数の方略があり得ることを示唆するものであった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね研究計画に沿った作業を進めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
感情規則(コード)の解明という本研究の当初の仮説を修正して、それぞれの教師の感情に関わる教育実践(方略、ストラテジ-)を明らかにする方向で作業を進める予定である。
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