研究課題/領域番号 |
23K02156
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
菊地 かおり 筑波大学, 人間系, 助教 (40616843)
|
研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2027年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2026年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2025年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | シティズンシップ教育 / イングランド / 保守党 / 教育政策 / 「基本的なブリテンの価値」 / 保守党政権 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、保守党政権下におけるイングランドのシティズンシップ教育政策の展開を「基本的なブリテンの価値(Fundamental British values: FBV)」に関する議論に着目して明らかにすることである。[研究課題1]保守党政権下のイングランドで推進されている教育政策において、シティズンシップ教育がどのように位置づけられているのかを「基本的なブリテンの価値」との関連に着目して明らかにする。[研究課題2]イングランドにおいてシティズンシップ教育を実践する際に、「基本的なブリテンの価値」をめぐる議論がどのような論点となって顕在化しているのかを明らかにする。
|
研究実績の概要 |
2023年度は、シティズンシップ教育政策及びシティズンシップ教育に関する資料収集、イングランドのシティズンシップ教育研究者からの聞き取り、学会シンポジウムでの報告、論文の投稿を行った。 まず、シティズンシップ教育政策及びシティズンシップ教育に関する資料収集について、前者については、2018年に出された上院の委員会報告書及びそれに対する政府の応答と関連資料及び根拠資料を網羅的に収集した。後者については、中等教育修了一般資格(GCSE)試験を実施する3つの試験団体(AQA、Oxford, Cambridge and RSA: OCR、Pearson Edexcel)が発行するシティズンシップのシラバス/仕様書(Specification)を収集した。次に、シティズンシップ教育研究者からの聞き取りを行い、イングランドにおけるシティズンシップ教育の推進状況等に関する情報収集を行った。また、学会シンポジウムでの報告については、日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)シティズンシップ教育研究大会2023のシンポジウムにおいて、保守党政権のシティズンシップ教育に対する政治的立場についての報告を行った。最後に、シンポジウム報告等をもとにして、シティズンシップ教育に対する保守党政権の政治的立場を分析した論文を日英教育学会に投稿した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度はおおむね順調に研究が進展した。シティズンシップ教育政策及びシティズンシップ教育に関する資料収集が中心ではあったが、保守党政権のシティズンシップ教育に対する政治的立場について学会シンポジウムで報告する機会を得た。また、その分析結果を投稿論文としてまとめることができた。
|
今後の研究の推進方策 |
2024年度は、2023年度に収集した中等教育修了一般資格(GCSE)試験のシティズンシップのシラバス/仕様書(Specification)の分析を進める。また、イギリス教育学会(British Educational Research Association: BERA)と世界教育学会(World Education Research Association: WERA)が共同開催する「BERA Conference 2024 and WERA Focal Meeting」(於:イギリス・マンチェスター)に参加するとともに、シティズンシップ教育に関する最新の政策動向並びに実践動向について情報収集を行う。
|