研究課題/領域番号 |
23K02161
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
苫野 一徳 熊本大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (70507962)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2027年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2026年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2024年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 教育学のメタ理論体系 / P-EBP |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的を達成するため、以下2つの方法をとる。(1)「公教育=教育学の構想指針原理」として解明された〈自由〉〈自由の相互承認〉〈一般福祉〉の各原理が、何をもって実質化されたといいうるか、その指標を解明・提示する。(2)上記指標に基づき、「公教育=教育学の構想指針原理」実質化のための実践理論・方法を、特に「学び/学びの場のあり方」に焦点化して開発・例示することで、「教育学のメタ理論体系」に基づく実践理論・方法群を開発するための研究モデルを明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、「よい教育とは何か(公教育=教育学の構想指針原理)」「教育学が科学たりうる根本条件は何か(科学性担保の理路)」「実践に役立つ理論や方法をいかに開発しうるか」に答えるために報告者が体系化した「教育学のメタ理論体系」に基づいて、哲学的・科学的な信頼性を担保しつつ、さまざまな教育現場に資する実践理論・方法を研究・開発するためのモデルを提示することにある。 この目的を達成するために、2023年度は、研究協力者の山口裕也氏との共同研究を通して、「教育学のメタ理論体系」に基づいたP-EBP(哲学原理とエビデンスに基づいた実践/政策:Philosophical principles and Evidence Based Practice / Policy)の理論をまず構築した。その上で、このP-EBPの1つの展開として、「主体的・対話的で深い学びのための意識・実態調査」(ScTN質問紙)を開発した。現在、数十の自治体、数百の学校において、MEXCBTを通して活用されている。 その他の研究実績として、2冊の共著、1冊の単著を発表した。(リヒテルズ直子・苫野一徳『公教育で社会をつくるーほんとうの対話、ほんとうの自由』日本評論社、2023年。井藤元・苫野一徳・小木曽由佳『教育観を磨くー子どもが輝く学校をめぐる旅』日本能率協会マネジメントセンター、2023年。苫野一徳『『エミール』を読む』岩波書店、2024年。)
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
研究開始後早々に、「教育学のメタ理論体系」に基づいたP-EBP(哲学原理とエビデンスに基づいた実践/政策:Philosophical principles and Evidence Based Practice / Policy)の理論、またその1つの展開としての「主体的・対話的で深い学びのための意識・実態調査」(ScTN質問紙)を共同研究を通して開発できたことは、当初の計画を上回る成果であったと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今年度、研究協力者の山口裕也氏と共著で『学問としての教育学2』を執筆する予定である。順調に行けば、来年度に形になるのではないかと考えている。
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