研究課題
基盤研究(C)
本研究は、「言語のハンディキャップのない移民1世とネイティブとの間に学力格差や教育経路に違いが生じるのはなぜなのか」という核心的な学術的問いに基づき、ポルトガルにおける移民(特にブラジル人移民)の子どもの学力格差と教育経路の実態を明らかにし、その要因を解明することを目的とする。言語的障壁のない移民1世に着目し、言語的障壁によって可視化されにくい言語以外の教育保障の阻害要因に注目した点に研究の特徴がある。また、日本ではまだ研究蓄積の少ないポルトガルの事例を扱う。ポルトガルは移民政策が国際機関から高い評価を得ており、移民の出身国構成や世代が本研究の目的に合致している。