研究課題
基盤研究(C)
本研究は、社会意識調査を通して、2020年代の日本社会に生きる人々の社会や歴史に関する認識がどのように構成されているのかを把握し、そこに学校教育その他の場での社会についての学びの経験がいかに関わるかを探索するものである。戦後社会の変動に伴って変遷をみせてきた社会科の教育内容、とりわけそこで扱われる民主主義とナショナリズムに係る学校知識の特徴を指標とし、それらを学習者の世代や生活経験とも照応させた分析を行うことで、「現代日本の社会的凝集性の知識社会学的背景」を解明する点に、本研究の意義がある。