足趾把持力の測定は、簡便かつ安全に誰でも実施可能であり、少子化が進むわが国においては、スポーツの競技力向上、また、障害予防の観点からみても、学童期前の幼児期において足部、特に足趾機能に着目することが重要であると考えられる。しかし、現存する測定器は「足趾かけ棒」に足趾をかけ、最大努力で足趾を屈曲することを幼児に指示しても、棒を引く強度が一般者用であることで、上手く牽引できず、測定値に大きな誤差が生じるため、正確に測定できないという問題点が存在した。したがって、幼児が軽い強度でも正確に測定値が表示できる幼児用の(新)足趾把持力測定器を開発し体力・運動能力との関係を明らかにすることである。
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