研究課題/領域番号 |
23K02239
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 福井工業大学 |
研究代表者 |
横谷 智久 福井工業大学, スポーツ健康科学部, 教授 (40610572)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2025年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2024年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 幼児 / 足趾把持力 / 体力 / 運動能力 |
研究開始時の研究の概要 |
足趾把持力の測定は、簡便かつ安全に誰でも実施可能であり、少子化が進むわが国においては、スポーツの競技力向上、また、障害予防の観点からみても、学童期前の幼児期において足部、特に足趾機能に着目することが重要であると考えられる。しかし、現存する測定器は「足趾かけ棒」に足趾をかけ、最大努力で足趾を屈曲することを幼児に指示しても、棒を引く強度が一般者用であることで、上手く牽引できず、測定値に大きな誤差が生じるため、正確に測定できないという問題点が存在した。したがって、幼児が軽い強度でも正確に測定値が表示できる幼児用の(新)足趾把持力測定器を開発し体力・運動能力との関係を明らかにすることである。
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研究実績の概要 |
足趾把持力の測定は、簡便かつ安全に誰もが実施可能であり、少子化が進むわが国においては、スポーツの競技力向上、また、障害予防の観点からみても、学童期前の幼児期において足部、特に足趾機能に着目することが重要であると考えた。しかし、現存する測定器は「足趾かけ棒」に足趾をかけ、最大努力で足趾を屈曲することを幼児に指示しても、棒を引く強度が一般者用であることで、上手く牽引できず、測定値に大きく誤差が生じるため、正確に測定できないという問題点が存在した。よって、幼児期は足趾が小さく細いため、牽引力が弱い幼児には、非常に困難な測定器であると判断した。そして令和5年度、当初予定していた(新)幼児用足趾把持力測定器を製造した。その測定器を用いて、令和5年春・秋に年中児および年長児を対象として、足趾把持力および体力・運動能力の測定を実施し、測定値の試行間信頼性の検証および足趾把持力と体力・運動能力の関係を検討した。これらの結果を、令和6年2月29日、福井工業大学において開催した日本体育測定評価学会で研究発表を行った。研究結果としては、年中児および年長児ともに、右足および左足の足趾把持力測定値において、試行間信頼性は高い値を示した。よって、幼児を対象とした足趾把持力を測定する新測定器については、幼児期の発育発達を捉える有効な測定器と示唆された。また、幼児期における足部や足関節などの筋群が、体力・運動能力に好影響を及ぼす可能性が認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究における研究課題1として、幼児を対象とした足趾把持力測定器の開発および体力・運動能力との関係を検証することであった。令和5年度においては、予定どおり保育園にて新しく製造した足趾把持力測定器を用い、足趾把持力の測定および体力・運動能力を測定することができた。その結果、高い試行間の級内相関係数(ICC)が認められたことで、第23回日本体育測定評価学会において研究発表できたことはとても意義深いことであった。
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今後の研究の推進方策 |
上述したように、令和5年度においては予定どおり研究を遂行することができたと考えている。よって、令和6年度は、年中児を対象とした足趾把持力と体力・運動能力との関係を検討する。研究課題1で測定した同じ幼児を対象として、前年と同じ項目を測定することにより、1年後の測定値の変化を明らかにする(平均値の差の検討、項目間における相関係数等の検討)。
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