研究課題/領域番号 |
23K02245
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
遠藤 晶 武庫川女子大学, 教育学部, 教授 (30353006)
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研究分担者 |
久米 裕紀子 武庫川女子大学短期大学部, 幼児教育学科, 准教授 (60779205)
熊澤 宏之 大阪産業大学, 工学部, 教授 (00592320)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2025年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2024年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 幼児 / 共感的相互作用 / 身体表現遊び / 指導力 / 「気づき」と「対応」 / 指導法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の対象となる身体表現遊びは、自分の思いや発想を身体で認識するとともに,他者の思いや発想にも気づき互いに価値のあるものとして尊重しながら多様なイメージを広げることができる遊びで共感的相互作用が不可欠な要素となる。身体表現遊びの指導の際にも、幼児の様子を見て小さなつぶやきや淡い表現にも気づき言葉かけをするなど保育者には共感的な関わりが求められる。 本研究の目的は、保育学生・若手保育者の指導力を可視化してフィードバックを行い指導力向上につなげることである。保育学生・若手保育者の視線をウェアラブルアイカメラで記録し、身体表現遊びの指導での関わり方を記録し、検討会を実施して指導力向上の検証を行う。
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研究実績の概要 |
本研究の対象となる身体表現遊びは、自分の思いや発想を身体で認識するとともに,他者の思いや発想にも気づき互いに価値のあるものとして尊重しながら多様なイメージを広げることができる遊びで共感的相互作用が不可欠な要素となる。身体表現遊びの指導の際にも、幼児の様子を見て小さなつぶやきや淡い表現にも気づき言葉かけをするなど保育者には共感的な関わりが求められる。 本研究の目的は、保育学生・若手保育者の指導力を可視化してフィードバックを行い指導力向上につなげることである。保育学生・若手保育者の視線をウェアラブルアイカメラで記録し、身体表現遊びの指導での関わり方を記録し、検討会を実施して指導力向上の検証を行う。 2023年度は、身体表現遊びの指導力を記録する(1年目)。①4年次学生が保育者役になり順番に子ども役の3年次学生を対象に、模擬保育を実施しその際の視線記録を取る。保育者役は、あらかじめ決められたテーマにそって約5分間の表現遊びの保育を想定し指導案を作成する。模擬保育の際には、保育の想定を全員に説明し、子ども役の学生には子どもになりきって遊ぶように伝える。保育者役は、ウェアラブルアイカメラを装着し、子どもに話しかけるように保育する。②3年次学生が保育者役になり順番に子ども役の4年次学生を対象に模擬保育を実施し視線を記録する。③視点記録を見ながら、現役保育者・身体表現の研究者も参加し検討会を実施する。当日の保育への思いや、視聴後改めて気づくことを発言し、ベテラン保育者からのアドバイスを受ける。④3年次学生が幼稚園等で身体表現遊びの現場保育体験をする。実際の保育指導時の記録を視聴しベテラン保育者の視点との比較検証やフィードバックを行った。また、視線対象の自動検出方法の開発を行い、子どもの相互関係とそれに注目する保育者の視点を、短時間に・定量的に・把握できる方法の開発を試みた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
2023年度は、保育学生が身体表現遊びの模擬保育場面で、遊びへの目配りや友達同士で楽しめるような関わりをしているかウェアラブルアイカメラを用いて記録することができた。視線対象の自動検出方法の開発が進み、短時間に・定量的に・相互関係に注目する保育者の視点を把握することが可能になり、保育学生の子ども同士の関わりへの気づきが指導に結びついているかの検討が可能になった。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度は1年目の研究対象であった保育学生・若手保育者の身体表現遊びの指導力を記録する。また、保育学生の子ども同士の関わりへの気づきと言葉がけとの関連ついて検討する。初年度3年次生の2年目の学生が、共感的相互作用を高め、共感的な対応ができるようになったかなどの検証を行う予定である。
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